884.なぜ糖尿病だと眼科に行く必要があるの?

こんにちは、池袋サンシャイン通り眼科診療所です。

厳しい寒さが続いておりますが、皆様いかがお過ごしでしょうか。

 

今回のテーマは「なぜ糖尿病だと眼科に行く必要があるの?」です。

 

【糖尿病とは】

糖尿病とは血液中のブドウ糖(血糖)が慢性的に高くなる病気です。私たちの体では、食事でとった糖をエネルギーとして使うためにインスリンというホルモンが働きますが、糖尿病ではこのインスリンが十分に分泌されない、またはうまく働かないため、血糖値が高い状態が続きます。

糖尿病には主に3つのタイプがあります。1型糖尿病は自己免疫などが原因でインスリンがほとんど分泌されず、若年層に多くみられます。2型糖尿病は生活習慣や遺伝が関係し、日本の糖尿病の約9割を占めます。妊娠糖尿病は妊娠中に血糖値が高くなる状態です。

糖尿病になると血液の粘性が高まり、毛細血管に負担がかかります。自覚症状が少ない一方で、神経障害、腎症、網膜症といった合併症を引き起こしやすく、さらに心筋梗塞や脳梗塞、狭心症などの重大な病気の原因にもなります

 

 

【なぜ糖尿病だと眼科受診が必要なの?】

糖尿病だと眼科に行く必要がある理由は、自覚症状がないまま視力に重大な障害を起こす眼の合併症があるからです。

 

糖尿病では血糖値が高い状態が続くことで、眼の奥にある網膜の細い血管が傷つきます。その結果、糖尿病網膜症を発症しますが、初期には見えにくさなどの症状がほとんどありません。気づいたときには、出血や網膜剥離が起こり、視力低下や失明につながることもあります。また、糖尿病の人は白内障が進行しやすい/緑内障を発症しやすいといった特徴もあります。これらも初期には自覚症状が少ない病気です。

 

【糖尿病による主な眼の病気】

 

・糖尿病網膜症

糖尿病による高血糖が原因で、眼の奥にある網膜の毛細血管が障害される病気です。初期には自覚症状がほとんどありませんが、進行すると出血や網膜剥離を起こし、視力低下や失明につながることがあります。

 

・糖尿病黄斑症

高血糖が続くことで網膜の血管から水分が漏れ、物を見る中心部分の黄斑に浮腫(むくみ)が生じます。その結果、視力低下、物がゆがんで見える、かすんで見えるなどの症状が現れます。網膜症の進行度に関係なく起こることがあり、視力に直接影響するため注意が必要です。

 

・虹彩ルベオーシス

糖尿病網膜症の末期になると、網膜血管の全体的な血流の不足によって眼の全体の栄養や酸素などが不足してしまい新生血管が網膜だけではなく、瞳孔や虹彩(図の黄色い丸)、眼圧と大きな関わりのある隅角などにも生えてきます。これが虹彩ルベオーシスです。

また、これによって新生血管緑内障を発症し、眼圧上昇による角膜浮腫および視神経萎縮やルベオーシスからの出血などによって、視力障害をきたしてしまいます。

 

 

糖尿病の方は見え方に異常がなくても、定期的に眼科を受診し、眼底検査などで早期発見・早期治療を行うことが重要です。

眼科受診は、視力を守るために欠かせない糖尿病管理の一部です。

 

 

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