こんにちは。池袋サンシャイン通り眼科診療所です。
皆様いかがお過ごしでしょうか。
今回のテーマは「目薬の副作用」です。

お薬は目的以外の部分で好ましくない作用を与えることがあり、その作用を「副作用」といいます。どんなお薬でも使用時の副作用のリスクはゼロではありません。

また、副作用が発生する原因としては成分の影響や、体質との相性やその時の症状、そして使用方法等、様々なことが考えられます。

日々の生活の中で目がかゆくなったり、乾いたり、充血してしまったり…
目に関する症状が発生したときに、「まずは目薬を」と考える方も多いのではないでしょうか。

まずは、点眼薬による副作用の一例をご紹介いたします。

●抗アレルギー系…結膜充血、眼瞼炎、刺激感
●抗菌・抗ウイルス系…刺激感、かゆみ
●緑内障系
・プロスタグランジン関連薬…まぶたへの色素沈着、睫毛が伸びる
・βブロッカー…涙液の分泌減少全身性の副作用(心不全、不整脈の誘発等)
●抗炎症系
・ステロイド系…眼圧上昇、
　・非ステロイド系…異物感、かゆみ、刺激感
●角膜治療系…刺激感、かゆみ、かすみ

その他、点眼薬に添加されている防腐剤によってアレルギー反応を起こしたり、点眼後にあふれた液によって皮膚に対する副作用が生じたり、ということもございます。

また、上記の項目に加えて、正しい点眼方法で点眼薬を使用することも重要です。
たとえば、点眼薬の使用回数が副作用の発生に関係していることはご存知でしょうか。基本的に、点眼薬は1滴で十分な効果を得ることが可能です。たくさん点眼する=高い効果を得ることが出来る、というわけではありません。
点眼された目薬は涙道を通って鼻の方に流れていきますが、その一部が鼻の粘膜から吸収され、全身に影響を与えることがあります。そのため、過剰な点眼は副作用の発生リスクを高める危険性を含んでいます。

加えて前述のように、目からあふれた点眼液は肌に影響を及ぼすこともあります。ですので、点眼後には目の周りのふき取りをしっかりと行い、副作用を抑えるためにも、正しい点眼をするように心がけましょう。

いかがでしたでしょうか。

どんなお薬にも副作用はつきものです。必ずしも発生するとは限りませんが、長期に使用するとその発生リスクはどうしても高まります。いずれの場合も、医師からの指示はきちんと守り、正しく点眼薬と付き合っていけるといいですね。

また、今回ご紹介したように、点眼薬による副作用は目に関するものがほとんどです。しかし、これらも様々な症状のうちのほんの一部でしかありません。前述のように間違った方法で使用した場合や、他のお薬との飲み合わせによっては思いがけない全身性の副作用が出ることもございます。
気になる症状がある場合は個人で判断せず、お早めに医師にご相談ください。
お電話やWebにてご予約を承っておりますので、ぜひご活用ください。

●一般の方向けですので、医学用語は必ずしも厳密ではありません。
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