291.老眼とは

段々と夏に近づいてきた今日この頃、皆様いかがお過ごしでしょうか。池袋サンシャイン通り眼科診療所です。
本日お届けするテーマは「老眼とは?」です。

老眼は、正式には「老視」といいます。
老視とは加齢に伴う眼の調節力の衰えによって、遠くは見えても、近くが見えずらくなる(焦点が合いずらくなる)状態のことをいいます。

【調節力とは】
眼には角膜と水晶体という光を屈折させるための、カメラで言うレンズのような役割の部分があります。近くの物を見るときには、水晶体を厚く膨らませてピントを合わせます。このピント合わせをする力を「調節力」といいます。人間の目は、このような調節を瞬間的に自動で行っており、若いうちであればピント合わせの力が強く、遠くも近くも瞬時によく見ることができます。

遠くから近くの物を見る際は、毛様体筋という眼の筋肉の収縮によって水晶体の厚みを変えてピントを合わせています。しかし、加齢などにより毛様体筋の力が低下し、水晶体の厚みを変化させることが難しくなります。
さらに、水晶体そのものの弾力性も減少し、より厚みを変えるのが困難になります。

【老視の対処法】
基本的には近用メガネ、遠近両用メガネ、または遠近両用コンタクトレンズを使用します。足りないピント合わせの力を レンズで補うことにより近方を楽に見ることができます。

●近用メガネ 
遠くを見るには裸眼で不自由していない、近くを見るのが不便という方は近くを見る時だけメガネを使用します。また、近視が強い方は遠くを見るためのコンタクトレンズをつけて、近くを見るときだけ近用メガネを使用することもあります。老眼初期は弱い近方度数を使用し、徐々に度数を強めます。

●遠近両用メガネ
1つのレンズの中に、遠く用の度数と近く用の度数が入っていて、見る場所で使い分けるメガネです。掛け外しの手間はありませんが、近方を見るとき、顎を突き出すように見下ろす必要がある為、デスクトップのパソコン作業などには不向きかもしれません。

●遠近両用コンタクト
メガネの付け外しが面倒、老眼鏡をかけるのが嫌という方には、遠近両用コンタクトレンズがお勧めです。遠近両用コンタクトレンズは近くと遠くのための度数が一枚のレンズの中に入っているレンズです。度数の入れ方でレンズの種類を分けることが出来ます。

・交代視タイプ
視線を変える事によりレンズの遠用部や近用部を使い分けて近く、遠くを見ます。ハードレンズはほとんどがこのタイプです。使い方にはコツがいるため、慣れるのに少し時間がかかる方もいます。

取り扱いハードレンズ・・・プレリーナ、クリアライフ、クリアライフプルミエ、メニフォーカルZ、マルチビューEX、マルチビューEXライト

・同時視タイプ
眼の中では遠くにも近くにも同時にピントが合っています。どちらに焦点を合わせるかは脳が切り替えてくれます。ソフトレンズは全てこのタイプです。

・バイフォーカル(BF)
レンズの中には遠く用と近く用の2種類の度数がありハッキリ分かれています。中心部、周辺部どちらに遠用、近用が配置されているかはレンズにより異なります。

・マルチフォーカル(MF)
レンズの中心から周辺部に向かって徐々に度数が変化しているタイプ。このタイプも中心部、周辺部どちらに遠用、近用が配置されているかはレンズにより異なります。

取り扱いレンズ・・・デイリーズアクアコンフォートプラスマルチフォーカル、1dayPureマルチステージ、プロクリアワンデーマルチフォーカル、メダリストプレミアマルチフォーカル、メダリストマルチフォーカル、エアオプティクス遠近両用、

当院では以上ような、ソフトレンズ(1day、2week)、ハードレンズの処方が可能です
手元が見えづらいけれど老眼鏡には抵抗があるという方でも、1dayタイプや2weekタイプなどライフスタイルに合わせたコンタクトレンズを選ぶことができます。

【検査の流れ】
トライアルレンズを装着した状態で、室内の掲示物や時計などの遠くものの見え方を確認していただき、ご自身の携帯電話、雑誌など手元や遠くがどれくらい見えるかを確認します。
見え方があわないときは、検査用の眼鏡で度数を調整し、ベストな度数に合わせていきます。

遠近両用レンズの構造上「手元・遠方どちらもくっきり」とはいきませんが、患者様が満足のいく度数決定を一同心がけております。

数日間レンズを使用してみて見え方が合わなかった場合、3ヶ月以内であればレンズの度数・種類の変更が可能です。(※診察料が別途かかります。また、使い捨てレンズの場合、箱が未開封でない限り返品・交換は承れませんのでご了承ください。)

● 上記は一般的な説明です。症状が気になる方は受診の上、医師に相談して下さい。
● 一般の方向けですので医学用語は必ずしも厳密ではありません。
● 無断での記事転載はご遠慮下さい。
● 本文の内容は一般論の概括的記述ですので、個々人の診断治療には必ずしも当てはまりません。

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