899.アカントアメーバ角膜炎について

こんにちは。池袋サンシャイン通り眼科診療所です。


若葉がまぶしく、初夏の風が心地よい季節となりました。
皆様、いかがお過ごしでしょうか。

 

今回のテーマは「アカントアメーバ角膜炎について」です。

 

○アカントアメーバ角膜炎とは
アカントアメーバという微生物が、角膜(黒目)に感染して起こる病気です。
アカントアメーバは、淡水や土壌など身近な環境に広く存在する原生動物の一種で、通常の日常生活では人に害を及ぼすことはほとんどありません。

しかし、汚染されたコンタクトレンズやレンズケースを介して角膜に感染することがあり、角膜炎の中でも重症化しやすく、まれに視力障害や失明につながることがあります。

また、初期症状が他の角膜炎と似ているため、単純ヘルペス角膜炎などと区別が難しい場合があります。

 

○原因
主な原因は、アメーバで汚染されたコンタクトレンズやレンズケースの使用です。
角膜についた小さな傷からアメーバが侵入し、感染を起こします。

 

○主な症状
・強い目の痛み
・涙が多く出る
・白目の強い充血
・見えにくさ(視力低下)

初期の視力低下は軽いことが多いですが、進行すると重い視力障害につながる場合があります。
目やには比較的少なく、多くは片方の目のみに起こります。

 

○検査方法角膜の表面をこすり取り、アカントアメーバの有無を調べます。
特殊な検査が必要なため、実施できる医療機関は限られています。
(※当院では行っておりません)

 

○主な治療方法
アカントアメーバに対する特効薬はなく、抗真菌薬などを使用して治療を行います。
必要に応じて、感染した角膜表面を削る処置を繰り返すこともあります。

治療には数か月以上かかることもあり、重症の場合には角膜移植が必要となることがあります。

 

○予防
この病気は、日頃のレンズケアによる予防がとても大切です。

・コンタクトレンズの使用期間を守る
・正しいレンズケアを行う
・レンズケースを清潔に保ち、定期的に交換する
・目に異常を感じたら早めに眼科を受診する
・定期検査を受ける
・眼鏡とコンタクトレンズを併用し、目を休ませる

  • 一般の方向けにわかりやすく記載しているため、医学的表現を一部簡略化しています。
    ●無断転載はご遠慮ください。
    ●本文は一般的な内容であり、すべての方に当てはまるものではありません。
    ※すでに治療中の方は、主治医の指示を優先してください。

 

  • 院長: 遠藤 直子
    (日本眼科学会認定 眼科専門医 医学博士)

    所属学会:日本眼科学会

    経歴

    2001 東京女子医科大学 卒業
    2001 東京女子医科大学病院糖尿病センター眼科
    2002 日本大学医学部附属板橋病院眼科 出向
    東京女子医科大学病院糖尿病センター眼科
    2004 公立昭和病院 眼科
    2006 東京女子医科大学病院糖尿病センター眼科
    2012 東京女子医科大学病院糖尿病センター眼科 嘱託医師
    2013 新渡戸記念中野総合病院 非常勤
    2026年4月~ 池袋サンシャイン通り眼科診療所 院長就任

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