189.ハードコンタクトレンズとソフトコンタクトレンズどちらがいいか?

こんにちは。池袋サンシャイン通り眼科診療所です。
蒸し暑い日が続きますが、皆様いかがお過ごしでしょうか?

今回のテーマは、「ハードコンタクトレンズとソフトコンタクトレンズどちらがよいか?」です。

・コンタクトレンズ推奨の傾向の変化
ハードコンタクトレンズとソフトコンタクトレンズにはそれぞれプラス面、マイナス面があり一概にどちらがいいとは断言できません。従来、酸素透過性が高いという観点からは、ソフトコンタクトレンズよりハードコンタクトレンズが第一に推奨される傾向がありましたが、現在では技術の進歩によりシリコンハイドロゲルという酸素透過性が高い素材のソフトコンタクトレンズが多数(1dayタイプ、2weekタイプ、乱視用2weekタイプ、遠近両用2weekタイプ)登場してきたため、より多くの場合でシリコンハイドロゲル素材のソフトコンタクトレンズも推奨される傾向にあることは事実です。他方、入れ心地を重視したハードコンタクトレンズ等もあり、今でも、ケースによってハードのほうが有利である場合もありますので、ご説明します。

・ハードコンタクトレンズの概要
ハードコンタクトレンズは比較的、酸素透過性の高い、硬いレンズです。直径はソフトコンタクトレンズに比べると小さく、通常黒目の上にのり白目は覆いません。

・シリコンハイドロゲル素材のソフトコンタクトレンズの概要
従来のソフトコンタクトレンズ(HEMA素材)は、水分を介して酸素を通していましたが、シリコンハイドロゲル素材のソフトコンタクトレンズはコンタクトレンズ自体が酸素を通すことができ、ハードコンタクトレンズと同等、またはそれ以上の酸素透過性を実現することができました。ソフトコンタクトレンズの直径はハードコンタクトレンズより大きく、角膜全体と白目の一部を覆います。

・見え方での違い
ハードコンタクトレンズは瞬きによって眼の中で上下に動くため、慣れるまで見えにくく感じる方もいます。一方ソフトコンタクトレンズを使用する方の中には普段ハードコンタクトレンズを使用する方のなかにはソフトコンタクトレンズの方が見え方がぼやっとしていると感じる方もいます。

・乱視矯正能力の違い
通常のソフトコンタクトレンズでは、素材がやわらかいので乱視矯正はほとんどできません。乱視矯正は別途、乱視用のソフトコンタクトレンズが必要になります。乱視が強い場合、乱視の種類によってはソフトコンタクトレンズでは矯正できない場合もあります。この点ハードコンタクトレンズは、レンズが硬いために、ソフトレンズに比べて乱視矯正効果が強いです。

・装用感での違い
ハードコンタクトレンズはレンズが硬いために異物感を感じやすいですが、毎日装用することで違和感がなくなります。また、眼に傷がついてしまっている時にハードコンタクトレンズを装用すると、強い刺激を感じて眼の異常に気がつきやすいと言われています。シリコンハイドロゲル素材のソフトコンタクトレンズは、装用感が良く、慣れればレンズを装用している感覚がほとんどない方が多いです。ただ、装用感が良いために、目に傷があっても異常に気付かず病気の発見が遅くなってしまう恐れがあります。


・衛生面の違い
1dayタイプ使い捨てソフトコンタクトレンズは、1回使い切りなので、ケアは要らず非常に衛生的です。2週間タイプ使い捨てソフトコンタクトレンズでは、きちんとケア(洗浄、消毒、保存)をしないと細菌が付着してしまうことがあります。もちろん、ハードコンタクトレンズであってもしっかりとしたケアが必要ですが、両方を比べた場合にはソフトコンタクトレンズの方が水分を含んでいるので衛生面でのトラブルが多いと言われています。ハードコンタクトレンズには使い捨てのものはありません。コンタクトレンズの使用頻度が少ない方は、極端に乱視が強い等の問題がなければ1dayタイプが衛生的で良いでしょう。

・お試しという観点
使い捨てソフトコンタクトレンズにはトライアルレンズ(お試し用)があるため、実際に購入したレンズを使用開始する前に、トライアルレンズを1日から2週間の間、実際に試着してみることが出来ます。しかしハードコンタクトレンズはお試し用がないので度数が一定のテストレンズを院内のみで装用して頂きます。

・結論ーーハードコンタクトレンズとソフトコンタクトレンズどちらがよいか?
 コンタクトレンズを使用する方がどのような点を重視するのか(入れ心地やケアの有無等)、どのような場面で使用するか(旅行やスポーツの時だけ使う等)、乱視の強さはどうか等が選択に関わってきます。
 当院では、コンタクトレンズをどのような時に、どれ位の頻度で使用するのか、また患者様が何を重視し、過去にどういった種類のレンズを使用してきたのかなどを踏まえて処方します。
 実際の処方時の検査では、眼のカーブ、近視(遠視)、乱視がどれぐらいあるのかを機械で調べ、視力測定を行います。その後、ご自身の眼と処方するレンズが合っているか(フィッティング)を医師が診察を行います。
 
 ご不明な点がございましたら、従業員にお尋ね下さい。初めてコンタクトレンズを試してみたい方、現在使用している方でもコンタクトへの疑問がある方も御来院をお待ちしております。

*眼の状態、症状によってはお試しや処方ができない場合がございます。
*度数によってはトライアル(お試し用レンズ)がないものがございます。
*見え方、感じ方には個人差がございます。

●一般の方向けですので医学用語は必ずしも厳密ではありません。
●無断での記事転載はご遠慮ください。
●本文の内容は一般論の概括的記述ですので、個々人の診断治療には必ずしも当てはまりません。
※すでに治療中の方は主治医の判断を優先してください。

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