32.瞼裂斑・瞼裂斑炎
こんにちは。
池袋サンシャイン通り眼科診療所です。
紫陽花がきれいな今日この頃いかがお過ごしでしょうか。
今週のテーマは【瞼裂斑・瞼裂斑炎】についてです。
【症状】
瞼裂斑とは、結膜の変性の一つで,黒目の真横が少し盛り上がる症状です。
美容的に気になることがある以外は問題ありません。
瞼裂斑炎とは、瞼裂斑に、症状を伴ったもので、盛り上がりの中央部に炎症が出て、周りが赤くなる、異物感や疼痛などの症状です。
瞼裂斑と病理学的に似ているものに、翼状片があります。瞼裂斑から移行することがあり、翼状片で見え方に影響がある場合は眼科を受診して下さい。
【検査】
一般的に、細隙灯(さいげきとう)顕微鏡(スリットランプ)による検査で眼を診て確認をします。瞼裂斑自体で、障害を起こすことはないので気にしないで下さいとお伝えする場合もあります。大きくて高い隆起の場合には、角膜の障害等を生じやすいので、異物感や充血等がある場合は、再度受診をお勧めします。
【対策と治療】
対策としては瞼裂斑、翼状片共に紫外線が影響していると言われています。紫外線カットの眼鏡や、帽子の着用をお勧めします。
瞼裂斑炎の治療には、ステロイド剤や非ステロイド性消炎剤の点眼が用いられます。
【ハードコンタクトレンズとの関係】
ハードコンタクトレンズが原因の場合はサイズ(直系)を小さくして突起部分にふれないようにします。ソフトコンタクトレンズにすると症状が軽減される場合もあります。
又、特にコンタクトレンズ装用者は、人工涙液を処方し、乾燥を防ぐ場合が多いです。
ハード、ソフトコンタクトレンズいずれも装用時間が長くなると眼に負担がかかり、乾燥しやすくなるので、家にいる時は眼鏡にするなどしてできる限り装用時間を短くするように心掛けましょう。
●上記は一般的な説明です。症状が気になる方は受診の上、医師に相談して下さい。
●一般の方向けですので医学用語は必ずしも厳密ではありません。
●無断での記事転載はご遠慮ください。
●本文の内容は一般論の概括的記述ですので、個々人の診断治療には必ずしも当てはまりません。
※すでに治療中の方は主治医の判断を優先してください。
-
院長: 堀 好子
(日本眼科学会認定 眼科専門医 医学博士)所属学会:日本眼科学会会員、日本眼科医会会員、日本角膜学会、 日本眼科手術学会、日本眼内レンズ屈折手術学会
経歴 昭和61年 岩手医科医学部 卒
平成2年 岩手医科大学大学院 卒平成3年 岩手県立大船渡病院 眼科医長
平成5年 岩手医科大学眼科助手
平成5年 ハーバード大学スケペンス眼研究所勤務
平成9年1月 東京歯科大学眼科勤務
平成9年6月 南青山アイクリニック勤務
平成20年 東京歯科大学市川総合病院勤務平成22年4月~ 池袋サンシャイン通り眼科診療所 管理医師就任
主な論文 The three-dimensional organization of collagen fibrils in the human cornea and sclera.(旧姓Komai)
-
初めての方でもご予約できます。
-
常勤: 新川 恭浩
(日本眼科学会認定 眼科専門医)所属学会:日本眼科学会、日本白内障屈折矯正手術学会、日本網膜硝子体学会、日本眼科手術学会
経歴 平成13年 熊本大学医学部 卒
平成14年 京都大学医学部 眼科学教室入局
平成14年 島田市立島田市民病院 勤務
平成20年 高松赤十字病院 勤務
平成22年 公益財団法人田附興風会 北野病院 勤務
平成26年10月~ 池袋サンシャイン通り眼科診療所 勤務 -
初めての方でもご予約できます。