651.角膜ジストロフィーとは

今回のテーマは「角膜ジストロフィーとは」です。
 角膜ジストロフィーとは
白い不透明な無機物が角膜に沈着して両目の角膜が白濁する遺伝性の病気です。左右の目の同じ位置に、対称的に白濁点が現れます。

 角膜ジストロフィーの種類
顆粒状角膜ジストロフィー
日本人で最も頻度が高いのは顆粒状角膜ジストロフィーです。子供の頃から両眼に小さな顆粒状の混濁が生じます。部分的な混濁であるため、軽度であれば無症状ですが、年齢とともに混濁が増えたり、角膜の中央に混濁が生じたりすると視力低下やまぶしさなどの症状が出てきます。

格子状角膜ジストロフィー
格子状角膜ジストロフィーは線状の混濁が生じます。原因となる遺伝子によってタイプが分かれており、混濁の線の太さや形状が異なります。顆粒状角膜ジストロフィーよりも視力低下が強く、繰り返し角膜びらんを引き起こすため、眼通を伴うことがあります。

斑状角膜ジストロフィー
斑状角膜ジストロフィーは10代から灰白色の斑点状の混濁が生じ、加齢とともに角膜全体に広がり、視力障害が強くなります。

フックス角膜内皮ジストロフィー
フックス角膜内皮ジストロフィーは40代頃からの発症が多く、加齢に応じてすりガラスのような混濁が生じ視力が低下します。日本人の発症は稀とされています。

膠様滴状角膜ジストロフィー
膠様滴状角膜ジストロフィーは子供の頃からアミロイドという物質が角膜の表面に沈着し、表面がでこぼこすることで視力低下や眩しさなどの症状が出ます。角膜びらんを繰り返し痛みや異物感を伴います。

 主な治療方法
治療としては、エキシマレーザーというレーザーを使用して角膜の表面の濁った部分を削る方法や、角膜移植が選択されます。角膜ジストロフィーでのレーザーや角膜移植の成績は一般に良好ですが、原因が内因性であるため、このような治療を行っても再発してくる可能性があり、それが現在の課題とされています。 (当院では上記の治療は行っておりませんが、診察の上他院を紹介いたします。)

●上記は一般的な説明です。症状が気になる方は受診の上、医師に相談してください。
●一般の方向けですので医学用語が必ずしも厳密ではありません。
●無断での記事転載はご遠慮ください。
●本文の内容は一般論の概括的記述ですので、個々人の診断治療には必ずしも当てはまりません。

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