644.世界の視力検査

今回のテーマは「世界の視力検査」です。

 

・視力検査とは
 まず視力検査は、物が見え難い、二重に見える、左右の視力バランスが悪い等の症状がある時に、最初に行なわれる基本的な視力検査です。遠視、近視、乱視などの屈折異常の検出とその状態をレンズ によって矯正することをいいます。レンズを入れないで測った時の視力を 裸眼視力、レンズで矯正した視力を矯正視力といいます。日本の場合、主にランドルト環と呼ばれるCマークが並んだ視力表を用いて行われるのが、一般的です。

 

・ランドルト環
日本でよく使用されている、アルファベットの「C」のようなマークを用いた視力表です。
隙間が開いているところが上下・左右・斜めと開いています。その開いている部分を、片眼を遮蔽板で覆った検眼枠というレンズを着脱できるメガネ型のフレームをかけ、見えるかどうかで視力を判定します。視力はランドルト環の切れ目が見えるかどうかなので、眼科で行う視力検査は最小分離閾を測定していることになります。最小分離閾とは、二つの点または線が見分けられる閾値です。よく視力検査をしているときに「Cのマークがぼやけて見えていても大丈夫ですか?」と聞かれますが、最小分離閾を測定しているので、ぼやけていても切れ目がわかれば見えていることになります。
ランドルト環は太さ1.5mmで、外直径7.5mmの円に1.5mmの隙間を作ったものになります。本来はランドルト環の大きさはそのままで、距離を変えることで視角を変化させるのですが、これでは手間がかかってしまいます。その為に、ランドルト環の比率を維持したままで、その大きさを変えることによって同じ距離でも測れるようにしたのが現在の視力検査表です。

 

・Eチャート
Eチャートは、アメリカや中国でよく使用されており、アルファベットの「E」のマークを使って視力を測るのが「Eチャート」です。ランドルト環と同じように、Eの向きがどちらなのかを答えます。視力表からの距離はランドルト環が5メートルに対し、Eチャートでは6メートル離れて検査を行います。

 

・スネレン視標
スネレン視標は、主に欧米でよく使用されています。様々なアルファベットが11行に並んで印字されていて、1行目に書かれた大きな文字から、下段の小さな文字に向かって読んでいくことで視力を測る方法です。Eチャートと同じように6メートル離れて検査をします。
 加えて、Eチャートやスレネン指標の視力の表し方は日本のような1.2という小数点での表し方ではなく、分数で表します。例えばアメリカで視力1.0に相当する人が、20フィート(6m)離れて見える文字を判別できれば、視力は20/20(または6/6)ということになります。

 

●上記は一般的な説明です。症状が気になる方は受診の上、医師に相談してください。
●一般の方向けですので医学用語が必ずしも厳密ではありません。
●無断での記事転載はご遠慮ください。
●本文の内容は一般論の概括的記述ですので、個々人の診断治療には必ずしも当てはまりません。

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