596.視力の良い人は老眼になりやすい?

こんにちは、池袋サンシャイン通り眼科診療所です。

今週のテーマは「視力の良い人は老眼になりやすい?」です。

 

まず初めに老眼とは、若い頃にはあったピント合わせの力(調節力)が年齢と共に失われ、近くにピントを合わせることができなくなることを言います。自覚症状として、近くが見えにくく、本を手元から離さないとよく見えなかったり、近くから遠くへ、遠くから近くへといった距離の違うものを見た時に、ピントを合わせるのに時間がかかるといった症状があります。

 

なぜ老眼が起こるのかというと、目の中の水晶体という組織が関係しています。水晶体はカメラのレンズと同じ役割を担っています。様々な距離のものを見る為に水晶体の厚みを変え、常にピント合わせを行っています。しかし、年齢とともに水晶体は硬くなり、厚みを変えることができなくなってきます。具体的には、近くを見るときには水晶体が膨らむのですが、水晶体が硬くなると膨らますことができなくなります。その結果、近くに焦点が合いづらい状態になってしまいます。老眼は一般的には40歳頃から始まると言われています。

 

老眼は加齢による生理現象ですので、個人差はありますが、どなたでも老眼になります。ただ、近視の人は老眼を自覚しにくく、遠視の人は自覚しやすいといった傾向があります。

 

○近視とは

遠くから眼に入ってきた光が網膜の手前で焦点を結んでしまう状態、または、ある距離からの光は網膜上に焦点を結ぶ状態のことをいいます。そのため近くは見えますが、遠くはぼやけてしまいます。

 

 

 

○遠視とは

遠くから目に入ってきた光が網膜より後方で像を結んでしまうことで、遠くを見る時は少しの調節で見え、近くを見る時は強く調節をしないとはっきり見えない目のことです。 遠くでも近くでも調節が必要となります。

 

 

遠視の場合、遠くに焦点が合っているため、近くを見たときの「ぼやけ」を強く感じ、老視の症状をより早く自覚することが多いです。反対に近視の場合、近くに焦点が合っているため、眼鏡やコンタクトレンズを外すことで手元が見える場合が多く、老眼を自覚することが少ないといえます。「視力の良い人は老眼になりやすい」わけではなく、「視力の良い人は老眼を自覚しやすい」のです。

 

上記は一般的な説明です。症状が気になる方は受診の上、医師に相談してください。
●一般の方向けですので医学用語が必ずしも厳密ではありません。
●無断での記事転載はご遠慮ください。
●本文の内容は一般論の概括的記述ですので、個々人の診断治療には必ずしも当てはまりません。
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