279.シルマーテストについて
こんにちは。池袋サンシャイン通り眼科診療所です。
春の日差しが心地よくなりましたが、皆様お変わりなくお過ごしでしょうか。
今回のテーマは「シルマーテストについて」です。
「シルマーテストとは」
シルマーテストは涙液量を調べる検査で、両眼の目尻に専用の試験紙を挟みこみ、5分間に分泌される涙の量を検査します。
主にドライアイなどの涙器疾患の診断に行われます。
涙液量の検査は他にもBUT(涙膜破壊時間)・綿糸法などの種類があり、いくつかを組み合わせて総合的に評価を行っていきます。
「シルマーテストの検査方法」
シルマーテストにはⅠ法・Ⅰ法変法・Ⅱ法があり、それぞれ検査方法が異なります。
・Ⅰ法
涙液貯留量(自然に分泌される涙の量)と、反射性分泌量(試験紙が眼に触れる刺激により分泌される涙の量)を合わせた涙液量を測定します。
10mm以上を正常、5mm以下を異常とし、5~10mmはグレーゾーンとなります。
・Ⅰ法変法:
麻酔薬を点眼して反射性分泌量を抑制し、涙液貯留量のみを測定します。反射性分泌が抑制されている分、Ⅰ法より値は低くなります。
当院ではこちらの方法で検査を行っております。
・Ⅱ法
鼻腔粘膜を綿棒で刺激し、最大限の反射性分泌量を測定します。
10mm以下を異常とします。
ドライアイの症状は乾燥感だけでなく、疲労感・異物感・流涙・充血・霧視などさまざまです。当院ではドライアイの診断、点眼薬や涙点プラグによる治療も行っております。気になる症状がございましたら、医師・検査員にお尋ねください。
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院長: 堀 好子
(日本眼科学会認定 眼科専門医 医学博士)所属学会:日本眼科学会会員、日本眼科医会会員、日本角膜学会、 日本眼科手術学会、日本眼内レンズ屈折手術学会
視覚障害者認定医
経歴 昭和61年 岩手医科医学部 卒
平成2年 岩手医科大学大学院 卒平成3年 岩手県立大船渡病院 眼科医長
平成5年 岩手医科大学眼科助手
平成5年 ハーバード大学スケペンス眼研究所勤務
平成9年1月 東京歯科大学眼科勤務
平成9年6月 南青山アイクリニック勤務
平成20年 東京歯科大学市川総合病院勤務平成22年4月~ 池袋サンシャイン通り眼科診療所 管理医師就任
主な論文 The three-dimensional organization of collagen fibrils in the human cornea and sclera.(旧姓Komai)
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