256.オルソケラトロジーについて
こんにちは、池袋サンシャイン通り眼科診療所です。
徐々に冬らしくなって参りました。みなさまいかがお過ごしでしょうか。
今回のテーマは「オルソケラトロジーについて」です。
1)オルソケラトロジーとは
オルソケラトロジーとは、特殊なハードコンタクトレンズにより角膜屈折力を変化させ、近視などの屈折異常を矯正する事をいいます。主に就寝時にレンズを装用し、矯正を行います。
夜間装用におけるトラブルに対応できかねる等の理由で、当院ではオルソケラトロジーは行っておりません。患者様が希望する場合は、病院へ紹介しております。
2) オルソケラトロジーの方法
まずはオルソケラトロジーを行っている眼科で検査をし、その後は医師の診察のもと専用のハードレンズが処方されます。
就寝の間の7~9時間ほどレンズを装用して、角膜の矯正を行います。その際は、ハードコンタクトレンズ装用時の異物感を緩和するために、クッションとなるようなぬるぬるとした液と一緒にレンズを装用したり、弱い麻酔の目薬が処方されたりすることもあるようです。
翌朝にはレンズを外して日中を過ごします。角膜の形状が狙い通りに変化していれば、眼鏡やコンタクトなしで良好な視力が得られるようになります。
角膜はそのままにしておくとまた元の形に戻ってしまうので、継続的にレンズを装用する事が必要になります。
3) オルソケラトロジーの適応
・おおむね-5、6Dまでの中等度の近視の方
・おおむね-1Dまでの軽い乱視の方
・毎晩のハードレンズの装用・ケアが苦にならない方
・メガネ・コンタクト・レーシック手術が困難な方
・角膜疾患や角膜内皮細胞の減少などがない方
4)オルソケラトロジーを希望する患者様へ
どうぞお気軽にご相談下さい。
※上記はあくまで一般的な説明です。具体的な日数や数値などに関しましては、実際にオルソケラトロジーを行っている各施設へお問い合わせください
●上記は一般的な説明です。症状が気になる方は受診の上、医師に相談して下さい。
●一般の方向けですので医学用語は必ずしも厳密ではありません。
●無断での記事転載はご遠慮ください。
●本文の内容は一般論の概括的記述ですので、個々人の診断治療には必ずしも当てはまりません。
※すでに治療中の方は主治医の判断を優先してください。
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院長: 堀 好子
(日本眼科学会認定 眼科専門医 医学博士)所属学会:日本眼科学会会員、日本眼科医会会員、日本角膜学会、 日本眼科手術学会、日本眼内レンズ屈折手術学会
視覚障害者認定医
経歴 昭和61年 岩手医科医学部 卒
平成2年 岩手医科大学大学院 卒平成3年 岩手県立大船渡病院 眼科医長
平成5年 岩手医科大学眼科助手
平成5年 ハーバード大学スケペンス眼研究所勤務
平成9年1月 東京歯科大学眼科勤務
平成9年6月 南青山アイクリニック勤務
平成20年 東京歯科大学市川総合病院勤務平成22年4月~ 池袋サンシャイン通り眼科診療所 管理医師就任
主な論文 The three-dimensional organization of collagen fibrils in the human cornea and sclera.(旧姓Komai)
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