241.高安病について

こんにちは、池袋サンシャイン通り眼科診療所です。

猛暑が続いておりますが皆様いかがお過ごしでしょうか?
今回のテーマは「高安病」です。

高安病(大動脈症候群)とは
高安病(大動脈炎症候群)とは、大動脈が炎症を受けて、血管の内腔が狭くなり、つまりやすくなる病気です。
手首への動脈が侵されると手の脈がなくなるため、脈なし病ともいわれ、20から30歳代の女性に多く発症します。
別名、高安先生が発見されたので「高安病」とも呼ばれています。

1)原因
高安動脈炎の発症の原因は不明です。感冒症状が症状として認められることが多いことから、
何らかのウイルスなどの感染が引き金になっている可能性があります。それに引き続いて自己免疫的な機序にて血管炎が進展していることが考えられています。

2-1)一般的症状
発熱、体重減少、関節痛、筋肉痛
めまい、失神発作、指の冷感、上肢疲労感などの症状が起こります。

2-2)眼科的症状
内頚動脈に分かれてゆく血管が細くなりますから、網膜中心動脈や脈絡膜の血管が虚血にさらされ、
眼前が暗くなる、白くなる、といった一時的な視力低下、首を特定の方向に曲げると症状が悪化します。

3)眼科的診断
1 通常の眼科検査を行い、眼底所見(斑状出血、乳頭からの新生血管)
2 蛍光眼底造影所見(典型的な花冠状の変化、動静脈交差部での動静脈吻合)
3 網膜変化の進行
①網膜は血管拡張期(網膜の静脈が拡張しているのが見られます)
②毛細血管瘤期(網膜の血管に糖尿病網膜症で見られるような微細なこぶができます。) 
③血管吻合期(蛍光眼底撮影で追ってゆくと、網膜の周辺部で動脈の末端が緩やかなループを作って、
毛細血管を経ないで静脈につながっている状態が見られます。)

4)治療
眼科的には糖尿病網膜症で施される網膜光凝固術を行う場合があり、一般的にはステロイド薬の治療が中心になります。
治療には内科との連携が重要な為、近隣病院へ紹介させて頂き、内科診療と並行して眼科領域の治療をします。

 

 


●上記は一般的な説明です。症状が気になる方は受診の上、医師に相談して下さい。
●一般の方向けですので医学用語は必ずしも厳密ではありません。
●無断での記事転載はご遠慮ください。
●本文の内容は一般論の概括的記述ですので、個々人の診断治療には必ずしも当てはまりません。
※すでに治療中の方は主治医の判断を優先してください。

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