171.目薬をさしても症状が改善しないときは

こんにちは。池袋サンシャイン通り眼科診療所です。
春の気配が感じられるようになってきました。花粉症はそろそろ本格シーズンとなります。くれぐれもご自愛ください。

今回のテーマは「目薬をさしても症状が改善しないときは」です。
目薬といっても病院で処方されるものと、ドラッグストアなどで売っているものとありますが、それらを使っても症状が改善しない時はどうしたら良いのでしょうか。

①副作用は少ないが効果も低めの市販薬
お薬は大別して医師が診察を行った上で処方する「処方薬」と薬局で誰もが自由に購入できる市販薬(大衆薬)の2つがあります。
処方薬は、医師が症状から病名を判断し、その人の体質や他にかかっている病気、使っている薬などを確認した上で、
その人に合った薬を総合的に判断した上で処方するようになっています。
処方薬は効能効果が高い分、副作用などのリスクもありますので、必ず医師の診察が必要となっています。
市販薬は医師の診察なしで誰もが自由に購入できるため、副作用のリスクを極力低くする必要があり、
その分効能効果は処方薬より低くなっています。同じ有効成分を使っていたとしても、
処方薬と市販薬では有効成分の量や濃度にかなり開きがあります。

②市販薬を過信せず早めに診察を受ける
忙しくてなかなか病院に行けないので市販薬を使ってみるという方もいるかも知れませんが、
市販薬は医師の診断に基づかずに購入できるため、症状に本当に見合った薬を選べない可能性もあります。
一般の方が過去の経験などから安易に判断すると、なかなか症状が改善しない、あるいは悪化する可能性も高くなります。
たとえば結膜炎といっても、細菌性、ウィルス性、アレルギー性など原因はさまざまで、医師でも診断が難しい場合もあります。
目やにがでるからといって、市販の抗菌目薬を購入したとしても、実際はアレルギー性の眼疾患だった場合、
ほとんど効果がないという事になります。また、効果がないにも関わらず様子を見ていたりすると、かえって悪化させてしまう可能性もあります。

市販薬に関する問題点をまとめると以下のようになります。
①処方薬より効能効果が低い
②自己判断で選ぶため症状に見合った薬を選べない可能性あり。
③市販薬で様子を見ている間に症状が悪化する可能性あり
④市販薬で症状が中途半端に治まると、その後の診断が難しくなる場合もある。

市販薬は処方薬より効能効果が低いとはいえ、ごく初期の症状であれば効果を発揮する場合もありますが、
はっきりと症状が自覚されるような場合は効果がほとんどなく、病院に行くまでのつなぎでしかないケースがほとんどです。
市販薬を使っても症状があまり改善しない、すぐに再発する、悪化するような場合は早めに病院で診察を受けるようにしてください。
特に視力が短期間で低下した、にわかに目がかすむようになった、物がゆがんで見える、ごみや点のようなもの、
影、光などがにわかに見えるようになったといった症状の場合、眼底疾患の可能性も考えられます。
緊急対応が必要な場合もありますので、「疲れ目」だろうなどと安易に判断せず、速やかに眼科を受診される事をお薦めいたします。

③病院で処方された薬が効かない時は
病院で処方される薬は市販薬より効能効果は高いのですが、効果が出るまである程度期間がかかる場合があります。
たとえば医師が「1週間1日4回点眼を行ってください」と指示している場合、まずはその指示に従ってください。
処方された薬を使い始めてまだ2、3日くらいではあまり効果が出ない場合があります。
また、1日4回点眼を行うよう指示されている場合、その回数は守るようにしてください。
複数の薬が処方される場合もありますが、面倒だからといって使ったり使わなかったりではきちんとした効果が出ません。
医師の指示に従っているにも関わらず症状が悪化していくような場合は、次回の来院指示より早めに来院されてもよいと思いますが、
そうでない場合、きちんと薬を使った上で、医師から指示されている次回来院予定日まで様子をみても良いと思います。
その上で効果が少ない場合、医師は薬の種類を変更したり、追加で他の薬を処方する等、次の処置を検討していくことになります。
1回で治らないからとすぐに病院を替える方が時々いらっしゃいますが、その場合経過がよく分からないため、
1から診療をやり直すことになり、かえって治癒まで時間がかかる可能性もあります。基本的に経過は同じ病院で診てもらった方が宜しいかと思います。

●上記は一般的な説明です。症状が気になる方は受診の上、医師に相談して下さい。
●一般の方向けですので医学用語は必ずしも厳密ではありません。
●無断での記事転載はご遠慮ください。
●本文の内容は一般論の概括的記述ですので、個々人の診断治療には必ずしも当てはまりません。
※ すでに治療中の方は主治医の判断を優先してください。

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