143.3Dメガネと立体視の関係

こんにちは、池袋サンシャイン通り眼科診療所です。
最近暑い日が続きますが、みなさんいかがお過ごしでしょうか。

今回のテーマは「3Dメガネと立体視の関係」です。

近年、3D映画の登場や3Dテレビやゲームなどの機器も発売され、3Dが注目されていますが、今回はその3Dメガネと立体視のしくみについてご説明します。

人間の左目と右目との間は大人の場合で約6センチ前後離れており、その位置の違いにより、同じ物体を見ていてもそれぞれ左右の目が捉える像は微妙にずれています(このずれを「視差」といいます)。人間はこの左右の目でわずかに異なる像を脳の中で統合することで、ものや空間を立体的に認識していると考えられています。平面に表示された被写体が立体的に見える3D映像の原理は、視差を人工的に作り出すことで、見ている人の脳内で立体感や奥行きがあるように錯覚させるというものです。
具体的には、左目用の映像と右目用の映像を特殊なカメラでそれぞれ撮影し、専用のメガネを用いたり、画面に特殊なフィルターを施したりなど、左右の目に別々の映像を見せることで立体的に見せます。3D映像の歴史は古く、雑誌の付録や理科の実験などで赤と緑(青)のセロハンを用いたメガネで立体像を見たことがある人も多いでしょう。この手法は「アナグリフ」と呼ばれます。アナグリフを含め、3D映像を見せる基本的な原理は今も昔も変わりませんが、映像のデジタル化などの技術革新が進んだことで、格段に質感の高い本格的な立体映像が楽しめるようになってきました。


現在普及している3D映像の表示方式は大きく分けると、専用のメガネを用いる方式と裸眼方式の2種類があり、メガネを用いる方式はさらに「アクティブ方式」と「パッシブ方式」に分けられます。アクティブ方式では、画面上で左目用と右目用の映像をそれぞれ高速に交互で表示し、その切り替えに応じてメガネの左右のレンズのシャッターを開閉させます。こうすることで少しずれた映像を左右の目に見せて、脳の中で立体視させるというものです。現在、3D映像に対応した薄型テレビ(3Dテレビ)の多くで採用されているのはアクティブ方式です。

一方、パッシブ方式は「偏光」という光の性質を利用するもので、この方式では1画面上に左目用と右目用の映像を同時に表示します。画面に偏光フィルターを取り付け、併せて偏光メガネを用いることで、左目用と右目用の映像を同時にそれぞれの目に送り届けて、立体的に見せる仕組みです。

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