121.花粉症治療最前線

こんにちは、池袋サンシャイン通り眼科診療所です。
だんだんと春めいた気候となってきました。桜の季節ももうすぐですね。今が花粉症はピークとなります。くれぐれもお気をつけください。

今回のテーマは「花粉症治療最前線」です。

従来、花粉症の治療は薬の投与などの対処療法が中心でした。
しかし、毎年花粉症の時期が来るたびに病院に行き、野外に出るときはマスクやゴーグルをかけるといった対処法に対し、「面倒くさい」「せっかくの春なのに不快なまま過ごさないとならない」と考える人が増えてきた事から、最近は花粉症を根本から治すタイプの治療が話題を集めています。

1.減感作療法(SLIT)
減感作療法とはアレルゲンをほんの少しずつ体内に入れ、徐々に増やしていくことでそれに対する過敏な反応を減らしていこうという治療法です。注射と舌下投与の2種類があります。いずれも非常に薄いスギ花粉エキスを投与していき、その濃度をだんだん高めて行く事で、最終的に通常なら発症するレベルの花粉で反応しなくなるようにするというものです。舌下減感作療法は、注射をしない減感作療法として、欧米では4割以上の施設で花粉症、アレルギーの治療法として実施されているそうです。

2.レーザー治療
 
花粉症の治療方法として今注目されているのが花粉症レーザー治療です。
このレーザーによる治療法とは鼻の粘膜の部分にレーザーやアルゴンプラズマを照射して、鼻の中の花粉に反応してアレルギーを起こす場所を焼いてしまう事で、花粉に対して反応しにくくするというものです。
このレーザー治療は、花粉が飛び始める前に行うのがおすすめで症状の強い方には、数回にわたりレーザー治療を行うといいようです。しかしこのレーザー治療は花粉症を完全に治すというものではありません。
レーザーで焼いた鼻の粘膜の部分が元に戻ると効果がなくなってしまうので、そうなったらまたレーザー治療を行います。
従来の高温レーザー照射の場合、焼けた部分を体が修復しようと鼻水が出たり、腫れて鼻詰まりを引き起こすといった問題がありました。そこで最近では焼かないレベルの温度でIge抗体などだけを不活性化する低温レーザーも登場してきています。

3.ソムノプラスティ
ソムノプラスティとは治療器の名称で、治療の正式名称は『高周波電気凝固法による下甲介(かこうかい)切除術』と言います。花粉症で鼻が詰まるのは下甲介という部分が腫れるためです。レーザーはその表面を焼くだけですが、ソムノプラスティは腫れた部分に針を刺し高周波を流して縮めてしまいます。そのため、鼻づまりに関してはレーザーより効果が高いです。

4. 抗アレルギー剤配合の使い捨てコンタクトレンズ
前回のメルマガで、花粉症のシーズンだけ1日使い捨てのコンタクトレンズに変える事で症状を軽減できる可能性がある事を書きましたが、現在「抗アレルギー剤配合の使い捨てコンタクトレンズ」を製薬メーカーと共同で開発中のコンタクトメーカーもあります。
コンタクトレンズの保存液の中に抗アレルギー剤を配合する事によって、抗アレルギー点眼液を使うのと同様の効果が得られる事を目指しているとの事です。
メーカーによれば発売は3年後くらいになるとの事でした。
花粉症の場合、どうしてもシーズンに入って症状が出てから病院を訪れる方が多くなるのですが、コンタクトなら定期的に購入される方は多いかと思います。シーズン前、コンタクトを追加購入する際に、抗アレルギー剤配合のコンタクトを処方してもらえば、あとはそれを使うだけで症状を抑える事が可能になります。
もちろん、症状によっては他の治療も必要になりますので、過度に効果を期待する事は避けなければなりません。信頼のおける眼科できちんと検査・診察を受けた上で使われるようにしてください。

当院での検査
当院では、花粉症の原因(アレルゲン)を調べる検査を二種類実施してます。

①イムファストチェック
指先等からのごく微量の血液で、スギ、ネコ、ダニの三項目の原因物質がその場で判定できます。
②アレルギー検査(MAST33)
採血による少量の血液で、33項目のアレルギーの原因が1度の検査でわかります。
検査結果は1週間後にお渡し致します。
検査ご希望の方はお気軽にご相談下さい。

当院での治療法
花粉症の時期になったら、対症療法を行います。
あらかじめ季節が判明していれば、かゆみなどの自覚症状が出現する前に目薬をつけ始めることで、症状の出現を予防したり、軽くしたりすることができます。
当院では、症状を緩和するための点眼薬、内服薬を処方しております
花粉症の症状が出たら、抗アレルギー作用をもつ目薬を用いた治療が主に行われますが、
かゆみなどの症状が強いときは、ステロイドを含む目薬が使われることもあります。
ステロイドは、症状を抑える効果は強いのですが副作用として眼圧上昇を起こすことがあるので眼科に通院しながら注意深く使う必要があります。

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