101.ブルーベリーは目に良いの?

こんにちは。池袋サンシャイン通り眼科診療所です。
紅葉シーズンが近づいてきましたね。京都の紅葉はおすすめです。
 
今週のテーマは「ブルーベリーは目によいの?」です。

ブルーベリーに含まれるアントシアニンという色素は、暗いところでの見えやすさを良くする働きがあります。また体のなかで悪影響を及ぼす活性酸素を抑制するともいわれてます。
その為「目に良い」となるのですが、残念ながら、この色素を摂取しても、蓄積効果はまったくなく、眼精疲労や目の病気を治したことを証明した論文も存在しません。それぞれの食品の本当の働きをよく理解してほどほどにしましょう。
 
 目に光が入ると、網膜の視細胞の中に存在する「視物質(ロドプシン)」という特殊なタンパクが光を浴びて、その形状が変化し、この際にイオン変化が起こることで視覚情報が形づくられて脳に伝達されます。
 ブルーベリーやナス、紅芋などに含まれる「アントシアニン」という色素は、この視物質が光で別の構造に変化したものを元通りに再生するのを助ける働きがあります。つまり視細胞の光を感知することを助けているわけで、たとえば暗いところでの視覚感覚が良くなり、夜間に物が少し見分けやすくなることはすでに証明されています。
 また、アントシアニンをはじめとするポリフェノール(抗酸化物質)は、体の中で発生して細胞障害を引き起こす活性酸素を抑制することも、実験的に証明されています。その為に「目に良い」とか、「目の疲れや老化を防ぐ」という謳い文句をよく目にするのですが、問題はここからです。
 アントシアニンを含む食品は数々ありますが、人間がこの色素を体に取り入れても、せいぜい1~2日程でほぼ全量が体外に排出されてしまいます。
つまり蓄積効果はないということ。また先の夜間の見え方も、一度に大量の摂取(だいたい毎日ブルーベリー100~150g以上)をしないと効果が出にくいことも事実です。さらに、「活性酸素の抑制から目の疲れをとる」というのはあくまで仮説であり、いまだにしっかりした証明文献はありません。

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