94.眼瞼けいれんと片側顔面けいれん

こんにちは、池袋サンシャイン通り眼科診療所でございます。
残暑がひとしお身にこたえる毎日ですね。この夏はいかがお過ごしでしたでしょうか。
今回のテーマは「眼瞼けいれんと片側顔面けいれん」です。

顔や目のまわりが、ぴくぴく動く、こんなことはありませんか?
年のせい、疲れているだけと思い込んでいませんか?もしかしたら治療の必要な病気が隠れているかもしれません。

こんな症状はありませんか。
・光がまぶしい
・まばたきの回数が多くなった
・片目をつぶる
・口元がピクピクする
・まぶたがピクピクする

●眼瞼けいれんについて
眼瞼けいれんとは、目の周りの筋肉がけいれんして、目があけにくくなり、まばたきがうまくできなくなる病気です。
脳内の運動を抑制するシステムが機能障害を起こすことによって生じると考えられています。
しかし、発症の原因が完全には解明されていないため、症状を抑える治療が中心となっています。

●症状について
眼瞼けいれんの初期症状としては、まぶたの不快感、まぶしく感じる、まばたきが多くなる、などがあります。
症状が進行すると、まぶたが頻繁にけいれんし、目をうまく開けていられないため、人や物にぶつかるなど、生活に支障が出るようになります。さらに進行すると自分の意思ではまぶたをあけることができなくなり、視力には問題ないのに機能的に盲目状態になります。
症状の進行は早くありませんが、何もしないでいて、自然に症状が軽くなることはほとんどありません。精神的な緊張の影響を受けることも多く、普段は重い症状があるのに、診察室では症状が出ないという例も見られます。
また、症状は通常、両目に起こりますが、左右差があることも少なくありません。

●眼瞼けいれんの検査
画像診断などの検査を受けます。また、まばたきのテストを行うことがあります。「軽くまばたきをする」、「速くまばたきをする」、「強く目をつぶる」といった簡単なものですが、眼瞼けいれんの場合、これらをスムーズに行うことが難しくなります。
眼瞼けいれんには症状が似ている紛らわしい病気がいくつかあります。医師はそれらの紛らわしい病気と鑑別し、眼瞼けいれんを診断します。そして、重症度の判定、治療へと進みます。

●眼瞼けいれんの治療
眼瞼けいれんには、ボツリヌス療法、薬物内服療法、手術などの治療方法があります。
・ボツリヌス療法
目の周りの筋肉に緊張をやわらげる薬を注射する治療方法です。
治療時間も短く、通常は入院も不要で、次の日からは、普段と変わりなく生活をできます。
非常に効果の高い治療方法ですが、効果の持続期間が数ヶ月のため、何度も繰り返し治療を受ける必要があります。
・薬物内服治療
向精神薬や抗てんかん薬などを内服する治療です。
・手術
まぶたの筋肉や皮膚を短くする手術などがあります。

●片側顔面けいれんについて
片側顔面けいれんは、通常、片側の顔面筋が自分は意図していないのにけいれんし続けてしまう病気です。
発症の原因としては、顔面神経が脳幹から出る部分で、血管によって圧迫されるために起こることが多いと考えられています。

 

●症状について
はじめの症状は、左右どちらかの上まぶたか下まぶたのけいれんに始まり、進行すると、同じ側の目の周りの他の筋肉や口の周りの筋肉もけいれんするようになります。重症になると、けいれんが持続するようになってしまいます。症状は眠っている最中でも治まりません。


●片側顔面けいれんの検査
顔面神経を血管が圧迫している状態はないか、けいれんを起こしている別の脳の病気はないかを調べるために頭部のCTやMRI検査をおこないます。
片側顔面けいれんには、眼瞼けいれん、眼部ミオキミア、チック、顔面連合運動などといった症状の似た紛らわしい病気があります。けいれんが顔の片側で起こっていること、けいれんするタイミングがすべての筋肉でそろっていることなどを確認して、他の病気と鑑別し、診断されることになります。


●片側顔面けいれんの治療
片側顔面けいれんには、ボツリヌス療法、薬物内服療法、手術などの治療方法があります。
・ボツリヌス療法
けいれんしている顔の筋肉に緊張をやわらげる薬を注射する治療方法です。
治療時間も短く、通常は入院も不要で、次の日からは、普段と変わりなく生活をできます。
非常に効果の高い治療方法ですが、効果の持続期間が数ヶ月のため、何度も繰り返し治療を受ける必要があります。
・薬物内服治療
向精神薬や抗てんかん薬などを内服する治療です。
・手術
片側顔面けいれんの原因である血管による神経の圧迫を取り除く手術などがあります。
これは片側顔面けいれんの根治療法であり、この手術を受けた大多数の患者さんはこの手術によって治癒します。

●一般の方向けですので医学用語は必ずしも厳密ではありません。
●無断での記事転載はご遠慮ください。
●本文の内容は一般論の概括的記述ですので、個々人の診断治療には必ずしも当てはまりません。
すでに治療中の方は主治医の判断を優先してください。

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