93.老眼鏡の選び方

こんにちは、まだまだ暑い日が続きますが、いかがお過ごしですか?
今週のテーマは「老眼鏡の選び方」です。
老眼とは
目のピント合わせをするレンズの役割をする水晶体の弾力性が低下して調節力が弱まったために、近いところが見えにくくなる状態で、誰もがなる目の老化現象のひとつです。
目は見たいものにピントを合わせるために水晶体の厚さを調節しますが、近いところを見るときほど水晶体を厚くしなければならないのに、これがうまくいかなくなり、ピントが合う最も近い距離が次第に遠くなっていきます。そのため、近いところを見る老眼鏡が必要になるのです。
よく「近視の人は老眼になりにくい」といわれますが、近視はもともと水晶体を厚くしなくても近くにピントが合いやすいため、正視や遠視の人に比べて、老眼になっても気づきにくいというだけ。近視の人も老眼になります。

目の疲れを感じ、老眼を疑ったら、まず眼科医の診察を。
白内障や緑内障といった目の病気、糖尿病などがないかを調べたうえで、老眼の進み具合を診てもらうのが安心です。目の疲れを感じ始めたら、老眼の度が進まないうちに老眼鏡を早めに使い始めるほうがいいようです。度が進むほど、老眼鏡を初めてかけたときに慣れるのが難しくなります。
老眼は65歳ごろまで進行するといわれますから、2年に一度は眼科医に検眼してもらいましょう。
老眼鏡はレンズの種類が豊富で、選び方にライフスタイルが関わりますし、また見え方の好みや目の疲れ方も個人差が大きいものです。実際にレンズを装着して視力表を読む検査をするだけでなく、30分間くらいは遠くを見渡したり、書類を読んだり、見回したり、周囲を少し歩いたりと試す必要があります。

老眼鏡に用いられるレンズの種類
●単焦点レンズ
病院などの公共施設に設備されていたり、売店で売られたりしている老眼鏡で、近いところだけを見るためのもの。価格も安く、30~40cmくらいの近くを見るときだけに使いたいという人に。ただし、遠くを見るときには老眼鏡をはずすか、別の眼鏡にかけ替えなければならない。近用作業を長くするのには最適。
●二重焦点レンズ、三重焦点レンズ
二重焦点レンズは、近いところ用と遠いところ用の2つのレンズが上下に重なったり、近いところ用が小さい玉の形で真ん中あたりに入ったりしている。三重焦点レンズは中間用が加わったもの。見たいものの像がレンズの境目に来ると上と下で違って見え、外見上も境目が分かってしまうのが難点。境目を除けば像のゆがみや揺れがほとんどない。
●累進多焦点レンズ (境目のない遠近両用)
境目の部分を、徐々に度数を変えた累進帯にして、この部分で中間を見るタイプで、最近主流になっている。境目はないが、近いところ用と遠いところ用の違うレンズを1枚にしているために、とくに累進帯の両側では像がゆがんだり揺れたりする。また、遠くまで見えるレンズほど、近いところの視野が狭くなる。そのため、パソコンなどの手元の作業ではなく、自動車運転など外出での使用が多い人に向く。
●中近用レンズ
遠近両用レンズを老眼用のレンズ領域を広くして、手元から5m先くらいまでを見やすくしたもの。読書や家事、会議など室内での作業にぴったり。
●近近用レンズ
手元から1mくらいまでを見るのによく、モニター、キーボード、原稿といったすこしずつ距離の違うものに視線を動かすパソコン作業など、デスクワークに向いている。

遠近両用の眼鏡は、一つの眼鏡で遠近が見えるため便利ですが、慣れるまでは視野が揺れて感じたり、階段を踏みはずしやすかったり、目が疲れやすく感じたりする場合があります。また、境目を無くして度数を変化させているため、レンズの下部に歪みが生じ視野が狭くなる欠点もあります。
最近では、遠近両用の使い捨てコンタクトレンズも、乾きにくい、シリコンタイプのレンズが新発売されまして選択の幅も増えてきました。
 それぞれメリット、デメリットがありライフスタイルに合わせて選択されるのが良いと思われます。
●一般の方向けですので医学用語は必ずしも厳密ではありません。
●無断での記事転載はご遠慮ください。
●本文の内容は一般論の概括的記述ですので、個々人の診断治療には必ずしも当てはまりません。
すでに治療中の方は主治医の判断を優先してください。

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