90.なぜ眼圧を測定するのか?

こんにちは、池袋サンシャイン通り眼科診療所です。
今年の夏は本当に暑いですね。熱中症にはくれぐれもご注意下さい。

今回のテーマは「なぜ眼圧を測定するのか?」についてです。

<そもそも眼圧とは?>
眼圧とは、簡単に言うと眼のかたさの事をいいます。詳しく説明すると、眼の中には血液のかわりとなって栄養などを運ぶ房水とよばれる液体が流れており、この圧力が眼圧です。大気圧よりも僅かに高く、この大気圧との差を眼圧の値として表します。正常値は10~21mmHgといわれています。極端に高い値でなければ、眼圧が高いという自覚症状は全くありません。

<眼圧の測定方法>
眼圧の測定機器は、非接触式(ノンコンタクトトノメーター)と、接触式(アプラネーショントノメーター)があり、通常は非接触式の、目に空気を当てる方法で測定します。

<眼圧から眼疾患を疑う>
眼圧は、健康な眼でほぼ一定ですが、房水の生産量と流出量のバランスが崩れると変動します。眼圧の変動は眼の異常を知る重要な手がかりです。眼圧が低すぎると眼球の形を維持できずに眼球が萎み、眼圧が高すぎると視神経などの構造的に弱い部分が障害され、長期間続くと緑内障という病気になります。眼圧を測定することによって、高眼圧なのか低眼圧なのか、また、網膜剥離、虹彩毛様体炎などの目の病気にかかっているかどうかを疑うことができます。特に、緑内障を調べる際には、必ず行なわれる重要な検査です。

<ステロイド薬への注意>
ステロイド薬を使っている人の全てではありませんが、ステロイドレスポンダーといって、眼圧が上がる遺伝子を持っている人がいます。このような人が、ぜんそくやアトピー性皮膚炎などになり、長期間ステロイド薬の内服薬や塗り薬を使い続けると、緑内障になることがあります。こういった場合は、ステロイド薬を減量したり中止したりして、眼圧を正常に戻す必要があります。また、下がらない場合は、眼圧を下げる治療を行っていきます。

<眼圧検査の意義>
目に風を当てる眼圧検査は、苦手な人も多いようですが、目の病気を見つけるためにはとても大事な検査です。眼圧は、少し高くてもほとんど自覚症状がなく、個人差も大きく、日内変動や季節変動の可能性もあります。また、医師が点眼や内服薬を処方させていただく重要な判断材料の1つになります。ですので、多くの場合、ご来院の度に眼圧の値を測定しております。眼科を受診する際には、視力検査と合わせて必要不可欠な検査だとお考え下さい。
 
●上記は一般的な説明です。症状が気になる方は受診の上、医師に相談して下さい。
●一般の方向けですので医学用語は必ずしも厳密ではありません。
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●本文の内容は一般論の概括的記述ですので、個々人の診断治療には必ずしも当てはまりません。
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