70.眼精疲労の治療指針

こんにちは、池袋サンシャイン通り眼科診療所です。
まだまだ寒い日が続きますが皆様いかがお過ごしでしょうか。
今週のテーマは「眼精疲労の治療指針」です。

眼精疲労とは
「目が疲れる」「目が痛い」といったことは、誰でも日常よく経験します。でも、たいていはしばらくたつと忘れてしまいます。しかし、ときには症状が頑固に続いたり、からだに悪影響が及ぶこともあります。このような状態を「眼精疲労」と呼んで、単なる目の疲れと区別しています。
  
眼精疲労のおもな症状
眼精疲労の主な自覚症状は目に関するものとして、目が重い、ショボショボする、目が痛む、疲れによる充血、かすみや視力の低下など。また眼精疲労は目以外でも、身体の痛み、胃痛や食欲不振、便秘などが起こることがあります。ひどい場合は目の裏側まで強い痛みや吐き気をもよおすほどです。さらに進行すると、眼精疲労はイライラや不安感、抑うつ、といった自律神経の症状へ発展することもあります。
眼精疲労の主な原因
眼精疲労はパソコン、テレビ、ゲーム、読書など目を酷使することによっておきたものだと考えられます。その他、目の機能低下やほかの病気によるものもあります。
眼精疲労の原因は多種多様で、主な以下の4つに分類することができます。
1目の酷使による眼精疲労
読書やテレビゲーム、OA機材、パソコンなど長時間同じ距離を見続けるための疲労。
眼精疲労の中では最も多いタイプです。
2眼科疾患による眼精疲労
ドライアイ(乾性角結膜炎・角膜乾燥症)
涙の量が足りなくなったり、涙の成分が変化することによって、目の表面に障害(傷)が生じる目の病気です。
生活環境的要因
 睡眠不足、ストレス、乾燥した部屋(エアコン)、コンタクトレンズの装用
瞬きの減る作業
パソコン、テレビゲーム、細かい作業、読書、運転など

また以下のような疾患でも眼精疲労を起こすことがあります。
白内障、緑内障、網膜症など

3調節性による眼精疲労
遠視、老視、斜視、など、物に焦点を合わせる目の調節作用が低下してきた為に、起こる眼精疲労。近視・乱視・老眼やその矯正不良
 遠視・乱視・老眼が進むと眼球の内部では、なんとか網膜(フィルム)にピントを合わせようとして、水晶体〈(レンズ)の厚さを調節する筋肉(毛様体)の緊張が続きます。そして、実際に視力が低下してくると、今度は目を凝らしたり、首を前に出す姿勢になります。それらの結果、目が疲れ、首筋や肩が凝ったりします。
メガネやコンタクトレンズが合っていないために眼精疲労が起きることも少なくありません。また、左右の視力差が大きく、それを無理にメガネで矯正するために起こる不等像視(網膜に写る像の大きさが左右で異なる)では、眼精疲労は避けられず、コンタクトレンズが必要です。メガネやコンタクトレンズは、検査を受けて自分に合ったものを処方してもらいましょう。
斜視・斜位
 物を見るときには両眼が連動して動き、わずかに寄り目になって視線を一点に合わせます。両目の視線が一致せずに左右別々の方角を向いてしまうことを斜視といい、眼精疲労の原因になります。
 斜位とは、物を見るときには視線が一致するものの、視線を合わす対象がない場合(例えば遠くをぼうっと見るとき)に、左右の眼が別々の方角を向いていることです。物を見る際に、左右の視線を合わせる努力を強いられることになり、眼精疲労が起きます。

4精神的なものによる眼精疲労
慢性疲労、過労、睡眠不足、ストレスなどによる眼精疲労。ストレスが強くなると、その影響は、不安感が異常に強まる、イライラして落ち着かない、眠れないといった精神的なことに現れる一方で、からだに対しても、高血圧、血行不良、胃潰瘍といった多様な病気を引き起こします。その一つとして、眼精疲労が起こることがあります。
ストレスが強くなると、その影響は、不安感が異常に強まる、イライラして落ち着かない、眠れないといった精神的なことに現れる一方で、からだに対しても、高血圧、血行不良、胃潰瘍といった多様な病気を引き起こします。その一つとして、眼精疲労が起こることがあります。

眼精疲労対策、四つのポイント
1病気が隠れていないかチェック!
最初に大切なことは、眼精疲労の背後になにか病が隠れていないかチェックすることです。視力や眼圧、眼底、視野、眼球運動などの検査を受けて、病気が見つかったら、その治療をします。原因を特定しにくい場合にも、ビタミンB製剤(細胞の新陳代謝を助けます)の点眼で、症状が改善することがあります。

2メガネがあっているかチェック
メガネやコンタクトレンズを使用している人では、それぞれが目にあっているかのチェックも重要です。なるべくなら、使用状況にあわせてメガネをいくつか作って使い分け、目の負担を軽くしてあげましょう。 とくに老眼の初期から中期は進行が速いので、こまめに定期検査を受けましょう。よく見えるメガネが必ずしも良いとは限りません。はっきり見えすぎるために、かえって目が疲れることもあります。

3.視環境や視生活をチェック
 作業時の照明の明るさ、姿勢をチェックしてみましょう。パソコンを使うのであれば、その位置も重要です。パソコン作業中はこまめに休憩をとって目を休め、軽い体操をしてください。
 室内が乾燥したり空調の風が目にあたるとドライアイを引き起こします。また、眼精疲労の意外な原因として、周囲の人のたばこの煙もあげられます。
 そして、睡眠を十分とりましょう。寝不足のときには、目を使う時間が長くなる一方で目を休める時間が減るのですから、目が疲れて当然です。

4.ストレス発散!
 趣味や散歩、スポーツなどで、ストレスを解消しましょう。ただ、ストレスが重なったり長期間続くと、ストレスを解消しようとする意欲までなくなることもあります。

眼精疲労は、何らかの手を打たなければ、仕事や環境が変わるといった生活の変化がない限り、自然には治りません。不快な症状がいつまでも続き、その症状がさらに状態を悪化させることもあります。さらに、背後に目やからだの病気が隠れている可能性も考えられます。ですから「ただの目の疲れ」などと軽く考えず、なるべく早く診察を受け、対策を立てましょう。

●一般の方向けですので医学用語は必ずしも厳密ではありません。
●無断での記事転載はご遠慮ください。
●本文の内容は一般論の概括的記述ですので、個々人の診断治療には必ずしも当てはまりません。
すでに治療中の方は主治医の判断を優先してください。

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