63.結膜下出血の注意点

こんにちは。池袋サンシャイン通り眼科診療所です。
まだまだ、寒い日が続いています。
風邪をひかないように注意して下さいね。

今週のテーマは「結膜下出血の注意点」です。

~結膜下出血とは~
結膜に存在する大小の血管が破れて、結膜の下に出血が広がります。小さな点状のものから、斑状、時に眼球結膜全体をおおう広範なものがあります。
通常の出血時の自覚症状は、ほとんど痛みやかゆみ、目やになどの症状は伴いません。また、目が見えにくくなったり、視野が狭くなる症状もありません。
症状経過としては、おおよそ1~2週間で出血は自然に吸収されてきれいな白目に戻りますが、なかには治癒するまでに2~3ヶ月を要する場合もあります。
ただし目外傷などの後、症状を頻繁に繰り返す場合や熱を伴う場合は医師の診察を受けて下さい。

~当院での治療法~
一般的な軽度の結膜下出血であれば、出血の吸収を促す点眼薬を処方致します。
症状や要因によっては、精密検査を受けていただく場合があります。

~結膜下出血の注意点~
原因は様々で、思い当たる誘因がなくても出血します。しかし、眼局所の要因や全身性疾患の場合は原因疾患の治療が必要なので眼科医の診察を受けることが必要です。

目局所の要因
・ 外傷により起こる場合
金属片やボールがあたったり、転倒などしてぶつけたりした際は眼内に穿孔している場合があり、感染の予防などの処置を直ちに行う必要があります。
・ 結膜炎によるもの
痛みやかゆみ、涙目、目やにを伴う自覚症状がある場合は感染症のウイルス性結膜炎が考えられます。代表的なものとして急性出血結膜炎や流行性角結膜炎があります。感染症の結膜炎なので、他の人にうつさないように注意することが必要です。
・ 結膜弛緩症
結膜のゆるみが多くて、結膜下出血を繰り返す場合「結膜弛緩症」という状態になっていることが多く見受けられます。結膜弛緩症とは、結膜のゆるみがたるみとなり結膜が余っている状態をいいます。注意しなくてはならないのは、症状を
見逃さないこと。症状の経過観察を行うことです。
・ 体調の変化や疲労によるもの
睡眠不足、お酒の飲みすぎ、くしゃみや咳、便秘、嘔吐、眼精疲労、眼のこすりすぎ。体調管理に気をつけましょう。



全身性疾患
・ 動脈硬化、高血圧、糖尿病、腎炎、貧血、白血病など
これらの場合は出血を繰り返すことが多く、結膜だけでなく眼底にもしばしば出血が認められます。視力の低下を自覚するケースもあります。繰り返しおこる人は内科で糖尿病や高血圧、血管や血液の異常がないかを調べてもらいましょう。眼科と全身性の原因によるものは、それぞれ病気の治療が必要となります。

・ 急性熱性疾患
マラリア、猩紅熱、ジフテリア、発疹チフス、インフルエンザ、麻疹などでも結膜下出血が見られます。原因疾患の資料を最優先して下さい。


●上記は一般的な説明です。症状が気になる方は受診の上、医師に相談して下さい。
●一般の方向けですので医学用語は必ずしも厳密ではありません。
●無断での記事転載はご遠慮ください。
●本文の内容は一般論の概括的記述ですので、個々人の診断治療には必ずしも当てはまりません。
※すでに治療中の方は主治医の判断を優先してください。

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