62.緑内障・糖尿病性網膜症・黄斑上膜等の定期的な眼底検査の必要性について

こんにちは池袋サンシャイン通り眼科診療所です。

新年あけましておめでとうございます。 
旧年中は格別なご高配を賜り、誠に有難く厚く御礼申し上げます。
本年も、より一層のご支援を賜りますよう、従業員一同心よりお願い申し上げます。


今週のテーマは
「緑内障、糖尿病性網膜症、黄斑上膜等の定期的な眼底検査の必要性について」です。
一般的に緑内障、糖尿病性網膜症、黄斑上膜では、自覚症状はほとんどなく、知らないうちに病気が進行している事が多くあります。定期的な検査を受けて頂く事によって適切な時期に適切な治療を受ける事が出来ます。自覚症状では眼の状態が解りにくい為、眼底の状態を詳しく見るための眼底検査を行っています。



精密眼底検査とは…
眼の奥(眼底)を詳しく見るために、目薬(散瞳剤)を点眼して瞳孔を広げる検査です。瞳孔を広げると日差しが通常よりまぶしく感じたり、ピントが合わせづらくなり、近くの字がかすんで見えたりします。よって車やバイクの運転や事務仕事、戸外での仕事などがしづらくなります。一般的に6時間程で薬の効果が消え、普段の状態に戻ります。



糖尿病性網膜症(とうにょうびょうせいもうまくしょう)
糖尿病性網膜症は、高血糖による末梢神経障害および代謝異常などからくる合併症です。糖尿病の患者様の血液は、糖が多く固まりやすい状態になっているため、網膜の毛細血管を詰まらせ、血管の壁に負担がかかり、網膜に酸素や栄養素が不足します。それにより眼底出血や硝子体出血を引き起こすことがあります。初期の段階で患者様自身が眼の異常に気が付くことは困難なため、定期的な検査を受けることが大切です。

糖尿病性網膜症の精密眼底検査の目安
● 網膜症のない糖尿病患者様… 半年から1年に1回
● 単純網膜症… 3ヶ月から半年に1回
● 増殖前網膜症… 1ヶ月から2ヶ月に1回
● 増殖網膜症… 1ヶ月に1回
● 硝子体出血のある増殖網膜症… 2週間に1回
他の眼の病気がある患者様は、医師と相談して頂き検査の頻度を決めましょう。



黄斑上膜(おうはんじょうまく)
網膜というのは眼の一番奥に視神経の集まっている組織で、光を感じ取る役割をします。その網膜の中に、物体を特に鮮明にはっきりと感じることのできる部分があり、それを黄斑といいます。黄斑上に膜が出来る病気です。通常の検査(視力検査、眼圧検査など)の他に眼底検査(直接眼底の状態をみる)、アムスラーチャート(ゆがみの程度を判定)、OCT(=光干渉断層計)(網膜の断面を撮影)などにより黄斑上膜の状態を総合的に評価します。また、黄斑上膜は放置しておくと、黄斑部に強い皺(しわ)・浮腫(むくみ)・円孔(あな)を作ってしまうことがありますので、手術をしない場合でも定期的な診察を行い、黄斑上膜の状態を検査しておく事が大切です。

黄斑上膜の精密眼底検査の目安
眼の症状にもよりますが一般的に半年から1年に1回です。
他の眼の病気がある患者様は、医師と相談して頂き検査の頻度を決めましょう。


緑内障
緑内障とは、何らかの原因で視神経が障害され視野(見える範囲)が狭くなる病気で、眼圧の上昇がその病因の一つと言われています。眼圧が上昇することで、視神経が弱まります。視神経障害が起きてくると、視神経乳頭陥凹という視神経のくぼみが現れ、眼底所見として観察できるようになります。また日本では40歳以上の5%(20人に1人)が緑内障にかかっているとされ、そのうちの72%は眼圧が高くならない「正常眼圧緑内障」とされています。つまり、緑内障を早く見つけるには、眼科検診で眼圧だけでなく眼底を調べる必要があります。検査の結果、「正常眼圧緑内障」であることがわかったら、眼圧をさらに低くすることで視野欠損の進行を遅らせることができます。また、急性の緑内障では、眼圧が上昇し目の痛みや頭痛、吐き気など激しい症状をおこします。時間が経つほど治りにくくなるので、すぐに眼圧を下げる治療を受ける必要があります。

緑内障の精密眼底検査の目安
眼の症状にもよりますが一般的に半年から1年に1回です。
他の眼の病気がある患者様は、医師と相談して頂き検査の頻度を決めましょう。



●一般の方向けですので医学用語は必ずしも厳密ではありません。
●無断での記事転載はご遠慮ください。
●本文の内容は一般論の概括的記述ですので、個々人の診断治療には必ずしも当てはまりません。
※すでに治療中の方は主治医の判断を優先してください。

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