コンタクトレンズ装用による眼疾患
現在コンタクトレンズは、視力矯正の方法として、多くの人に使用されています。しかしその反面、誤った使い方により、様々な眼障害を引き起こす可能性があります。
角膜の細胞に必要な酸素は主に、外気から眼球表面を覆っている涙の層を通して運ばれます。コンタクトレンズはこの経路を邪魔します。そのため、細胞が酸欠に陥ったり、眼の表面が傷ついたり、さらにはその傷に細菌などが付着して繁殖してしまい、眼疾患を引き起こすのです。ここでコンタクトレンズ使用による主な眼疾患をあげます。
角膜上皮〈じょうひ〉障害
▲点状表層角膜炎- 角膜の一番外側の層を上皮といいます。コンタクトレンズによる病気で最も多いのは、この上皮の障害です。レンズの下に入り込んだゴミ、レンズに付着している汚れやケア用品が上皮を傷つけ、痛みや充血などを伴います。重症の場合、最悪失明にいたることもあります。
角膜内皮〈ないひ〉障害
▲正常な角膜内皮細胞
▲減少した角膜内皮細胞- 角膜の一番内側の層を内皮といいます。内皮は細胞一層で形成されていて、細胞数が減少すると細胞が欠けたスペースを一つ一つの細胞が大きくなって埋めます。
細胞数が1500個以下になると眼内手術後のトラブルが増加し、1000個以下になるとがんない手術が受けられないこともあります。700個以下になると失明の危険があります。
原因となるのはコンタクトレンズによる慢性の酸素不足です。とくに非酸素透過性のハードコンタクトレンズ、連続装用、度数の強いソフトコンタクトレンズ、カラーソフトコンタクトレンズを使っている人で、装用時間や年数が長い人は、注意が必要です。
角膜血管新生
- 本来は無血管で無色透明の角膜に、血管が伸びてくることです。より重度の酸素不足のサインになるので、装用を中止したり、装用時間を短縮したりする必要があります。
巨大乳頭〈にゅうとう〉結膜炎
- レンズの汚れが原因のアレルギー性結膜炎です。抗アレルギー薬などの点眼やレンズケアの徹底とともに、汚れにくいレンズへの変更をする必要が考えられます。
以上が主なコンタクトレンズ装用で起こる眼疾患です。また、ソフトレンズの場合、ハードレンズよりも気づくのが遅れ、その間に細菌などに感染してしまう恐れがあります。異常を感じたらすぐに装用を中止し、眼科を受診するようにしましょう。
コンタクトレンズ診療担当医紹介
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院長: 堀 好子
(日本眼科学会認定 眼科専門医 医学博士)所属学会:日本眼科学会会員、日本眼科医会会員、日本角膜学会、 日本眼科手術学会、日本眼内レンズ屈折手術学会
経歴 昭和61年 岩手医科医学部 卒
平成2年 岩手医科大学大学院 卒平成3年 岩手県立大船渡病院 眼科医長
平成5年 岩手医科大学眼科助手
平成5年 ハーバード大学スケペンス眼研究所勤務
平成9年1月 東京歯科大学眼科勤務
平成9年6月 南青山アイクリニック勤務
平成20年 東京歯科大学市川総合病院勤務平成22年4月~ 池袋サンシャイン通り眼科診療所 管理医師就任
主な論文 The three-dimensional organization of collagen fibrils in the human cornea and sclera.(旧姓Komai)
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常勤: 新川 恭浩
(日本眼科学会認定 眼科専門医)所属学会:日本眼科学会、日本白内障屈折矯正手術学会、日本網膜硝子体学会、日本眼科手術学会
経歴 平成13年 熊本大学医学部 卒
平成14年 京都大学医学部 眼科学教室入局
平成14年 島田市立島田市民病院 勤務
平成20年 高松赤十字病院 勤務
平成22年 公益財団法人田附興風会 北野病院 勤務
平成26年10月~ 池袋サンシャイン通り眼科診療所 勤務 -
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定期非常勤: 川北 哲也
(日本眼科学会認定 眼科専門医 医学博士)所属学会:日本眼科学会
経歴 平成12年 金沢大学医学部卒業
平成12年~14年 東京歯科大市川総合病院
平成12年~17年 Ocular Surface Center研究留学
平成17年~19年 東京歯科大市川総合病院
平成19年~ 慶応大学病院平成23年7月~ 池袋サンシャイン通り眼科診療所 非常勤医師就任
主な論文 -
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定期非常勤: 上田 高志
(日本眼科学会認定 眼科専門医 医学博士)所属学会:日本眼科学会、Association for Research in Vision and Ophthalmology
経歴 平成14年 東京大学医学部医学科卒業
平成17年 東京大学医学部附属病院研修医
平成24年 東京大学医学部附属病院眼科助教
平成27年 Massachusetts Eye and Ear Research平成30年2月~ 池袋サンシャイン通り眼科診療所 非常勤医師就任
主な論文 ・Comparison of robot-assisted and manual retinal vessel microcannulation in an animal model.
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定期非常勤: 奥山 真也
(日本眼科学会認定 眼科専門医 医学博士)経歴 2003年 新潟大学医学部卒
2003年 新潟大学病院 眼科学教室 入局
2009年 新潟大学医学部大学院卒
2004年 鶴岡市立荘内病院 眼科
2009年 長岡中央綜合病院 眼科
2011年 新潟県立十日町病院 眼科
2012年 長岡赤十字病院主な論文 -
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非常勤: 鴨居 瑞加
(日本眼科学会認定 眼科専門医)経歴 2000年3月 東海大学医学部卒
2000年4月 慶応義塾大学医学部眼科学教室
2002年4月 国立埼玉病院眼科
2003年10月 慶応義塾大学医学部附属病院眼科
2004年10月 立川共済病院眼科
2007年1月 慶応義塾大学医学部附属病院眼科
2024年10月 池袋サンシャイン通り眼科診療所 非常勤医師就任主な論文 ・Spontaneous lacrimal punctal occlusion associated with ocular chronic graft-versus-host disease.
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非常勤: 姜 正信(カンジョンシン)
(日本眼科学会認定 眼科専門医)経歴 2012年3月 鹿児島大学医学部卒
2012年4月 聖路加国際病院初期研修
2014年3月 聖路加国際病院眼科後期研修
2024年10月 池袋サンシャイン通り眼科診療所 非常勤医師就任 -
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