白内障の悩ましい症状から解放

白内障の症状は『視力低下』だけではありません。典型的には『目のかすみ』、『ぼやけ』、『光がまぶしい』、『(片目で)物が二重・三重に見える』、『色の見分けが難しくなった』、『暗いところで見にくくなった』などが挙げられ、手術によりこれらの悩ましい症状から解放されます。
このような症状を日々感じている方は、当院をお早めに受診してください。
白内障が原因であれば、すみやかな手術をお勧めします。

短時間の手術

白内障手術は、短時間(10〜15分)で終わります。
傷口は2ミリ余りと、とても小さいです。

麻酔は目薬で行います。注射はしません。

お薬をたくさん飲んでいても、手術には支障ありません。
たとえ血が止まりにくくなるお薬を飲んでいても、中止する必要はありません。

術後について

白内障手術後が心配という方も大丈夫です。術後の眼帯は不要です。
術後から1週間ほど保護眼鏡という囲いの付いた眼鏡を装用していただきます。
手術直後は瞳を開くお薬の影響で、手術した目が多少ぼんやりしていますが、見え方は術前より大幅に改善し、明るくなっています。両眼をあけて歩いて、一人で帰宅できます。
手術2日後から、洗顔、洗髪可能、さらに仕事への復帰も可能です。

多焦点眼内レンズも選べるようになりました

近くが見づらいと感じる方には、白内障手術で遠近に焦点が合う「多焦点眼内レンズ」がおすすめです。
これまでの白内障手術で使用されていた眼内レンズは「単焦点眼内レンズ」といい、一つの距離にピントを合わせるレンズです。術後の水晶体にはピント調節の機能が無いため、逆に言えば合わせた距離以外のところは眼鏡を使いピント調整をする必要があります。
対して「多焦点眼内レンズ」では複数の距離にピントが合うようになっています。詳しくはこちら。

その他のメリット

• 同時に近視や遠視を治すことも可能
• 白内障手術で緑内障発作も予防
• 紫外線から目を守る眼内レンズ
• 体内時計に関係
• 車の運転にも関係
• 白内障手術で気持ちも晴れやかに、いつまでも若々しく！
  • 認知症、うつ状態にも関係
  • 寿命にも関係している可能性
• 白内障手術公開講座

同時に近視や遠視を治すことも可能

白内障手術は『屈折矯正手術』の意味合いもあります。つまり、近視や遠視を大幅に軽くすることが可能です。
また乱視を軽くすることもできます。(ただし、ごく一部のいびつな乱視は残念ながら治せません。)

白内障手術で緑内障発作も予防

特殊なケースですが、『閉塞隅角』という目の中の水の排水口が狭い目を持った患者さんには、お早めに白内障手術をお勧めします。
『閉塞隅角』という目の場合、目の中の水の流れが悪くなり、急に眼圧が上昇する『緑内障発作』を起こすリスクが高いです。
しかし、白内障手術をしておけば隅角が広がりますので、緑内障発作のリスクを下げることができます。

紫外線から目を守る眼内レンズ

眼内レンズは一度入れたら、基本的に入れ替える必要はありません。
また、紫外線は皮膚ガンの原因であるのと同様に、網膜にも害がありますが、眼内レンズは紫外線カット機能もついていますので、有害な紫外線から目を守ってくれます。

体内時計に関係

白内障で目の奥に光が届きにくくなると、体内時計が乱れます。白内障手術をすれば、体内時計を正しく戻すことができます。

車の運転にも関係

日本では交通事故の死亡者数が数十年前より激減しており、その理由はいろいろあると思いますが、白内障手術の進歩で視力が向上したことも、多少なりとも関連しているのではないかと思います。
白内障で少しでも運転に支障が出てきたら、白内障手術を早めに受けることをお勧めします。

認知症、うつ状態にも関係

高齢者の視力低下は認知症、うつ状態との関連も指摘されています。白内障手術で視力向上すれば、軽度の認知症なら改善を期待できるという研究報告が多くあります。

寿命にも関係している可能性

近年、日本人の寿命は世界のトップレベルとなっています。寿命が延びた理由はさまざまあると思いますが、白内障手術の進歩で視力が向上し、ケガが少なくなったことや、高齢になってもスポーツできるようになったことも、関連していると考えられます。

当院では、最新の治療装置を揃え、万全の体制で、白内障手術を行っておりますので、まずは是非一度ご来院ください。