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アカントアメーバ角膜炎

アカントアメーバ角膜炎とは

アメーバの一種であるアカントアメーバが角膜に感染して起こる病気です。ソフトコンタクトレンズ使用者に多く感染します。正しくコンタクトレンズを使用していれば、感染することは ほとんどありません。しかし、感染すると診断・治療は困難を極めます。

アカントアメーバ角膜炎

原因

アメーバで汚染されたコンタクトレンズや、コンタクトケースを使用していることが主な原因です。アメーバが角膜の小さな傷から眼の中に入り込み感染します。

予防

この病気は予防することが大切といえます。
・コンタクトレンズの使用期間を守る。
・決められたケア方法を守る。
・汚れたレンズケースは早めに取り替える。
・異常を感じたら早めの眼科受診
・定期検査を受ける。
・眼鏡とコンタクトレンズを併用する。

主な自覚症状

眼の痛みが強いのが特徴で、涙もたくさん出ます。また、白眼の充血も非常に強くなります。初期の視力低下は軽度ですが、徐々に見えにくくなり、進行すると重度の視力障害になります。目やには軽度で、通常 片眼のみに起こる片眼性に疾患です。ほとんどの場合、片方の目だけに起こります。

検査方法

角膜の悪くなっている部分をこすり取って、アカントアメーバを検出します。特殊な病原体で、めずらしい病気であるため、大きな総合病院でも検査が困難なことが多いと言われています。

主な治療方法

アメーバに対する特効薬がないため、抗真菌薬を使用しますが、それに加えて感染した角膜表面を何度も削る治療を併用する必要があります。根治には何カ月もかかることがまれではありません。どうしても治らない場合は、角膜移植を余儀なくされる場合もあります。
ヘルペスウィルスは、治療で症状が消えても神経の奥に潜んでいるため、しばしば再発を起こします。その都度きちんと治療することが大切です。再発を完全に防ぐ方法はありませんが、発症の誘因と思われる体調不良などを起こさないように 規則正しい生活を送ることが予防につながります。

担当医紹介

院長: 堀 好子 (日本眼科学会認定 眼科専門医 医学博士)