正常眼圧緑内障

正常眼圧緑内障とは

正常眼圧緑内障とは、眼圧が正常な範囲(10~21mmHg)であるにもかかわらず発症してしまうタイプの緑内障です。
原発開放隅角緑内障の一種に分類されています。

眼圧が正常なため眼圧検査では発見できず、眼底検査が発見の決め手となります。
日本人にはとても多い傾向があり、現在、日本の40歳以上の約3.6%に正常眼圧緑内障がみられると推定されていますので注意が必要です。

原因

視神経が圧力に弱いことや視神経の血液循環が悪いために、眼圧が正常な範囲であっても視神経が障害されてしまうのではないかと考えられています。詳しい原因はまだ分かっておりません。

主な自覚症状

かなり進行するまでの間は無症状です。はっきりと自覚できる症状がないために、何も気付かないまま悪化してしまうことが多くなっています。

症状として視野の欠損が生じても、見えない部分をもう一方の目で補ってしまうために気付くのが遅れがちです。
また、視力が低下するのは症状が悪化してからなので、自覚症状によって正常眼圧緑内障を早期発見することは容易ではありません。

検査方法

眼圧検査
眼圧(目の堅さ)を測定します。
眼底検査
目薬(散瞳薬)でひとみを大きくして観察する検査です。
視野検査
一点を注視したときに、上下左右前方、どの位の範囲を見えているか視野計を用いて測定します。
DRI OCT Triton(3次元眼底像撮影装置)
網膜の断層画像を撮影する機械です。視野が欠ける自覚症状が現れる前に緑内障による網膜視神経線維層の欠損を捉えることができます。

主な治療方法

治療には薬やレーザー治療、手術があります。
通常の緑内障と同じように眼圧を下げることが主な目的となります。
「正常眼圧緑内障」なのにさらに眼圧を下げる必要があるのかと感じる方もいると思いますが、眼圧を下げることによって症状の進行を遅らせることができます。
失われた視野については治療で回復させることはできませんので、早期発見、早期治療を行うことが、健康な目を保つために不可欠となります。

担当医紹介

常勤: 新川 恭浩 (日本眼科学会認定 眼科専門医)

非常勤: 上田 高志 (日本眼科学会認定 眼科専門医  医学博士)