478.屈折検査とはなにを測っているの?
こんにちは。池袋サンシャイン通り眼科診療所診療所です。
少しずつ春の暖かさに近づいてきましたが、皆様いかがお過ごしでしょうか。
今回のテーマは「屈折検査とはなにを測っているの?」です。
皆さんは、眼科で気球の絵を見たことがありますか?

おそらくほとんどの方が見たことがあるのではないでしょうか。あの気球の絵は、眼科で検査の際に最初に行う「屈折検査」の段階で検査用の機械を覗き込むと見えるものです。
機械の名称は「オートレフ・ケラトメーター」と言います。機械をのぞき込むと、最初は絵がぼんやりとしていますが徐々にピントがあってきてはっきり見えるようになります。皆さんの目の光の屈折率を、気球の絵のピントがどこで合うかによって自動的に測っているのです。

検査員はこのデータをもとにして、「C」のような形を用いた視力検査(矯正検査)を行います。矯正検査は、数値をもとに近視や遠視の、乱視のレンズをかざしていき細かい見え方を確認します。矯正視力が一定数値まで満たない場合には病気の兆候の可能性もあり、診察で医師が詳しく検査でするための重要なデータとなります。また測った矯正視力によって、各個人に合ったメガネやコンタクトレンズの度数を処方することができます。視力検査を定期的に行うことで、メガネやコンタクトを作る必要がないと思っていても、ご自身では気づけない視力低下や、緑内障や白内障など病気の早期発見が出来る事もあります。自覚症状があまりなくても、是非、定期検診として視力検査を行ってください。
●一般の方向けですので医学用語は必ずしも厳密ではありません。
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●本文の内容は一般論の概括的記述ですので、個々人の診断治療には必ずしも当てはまりません。
※ すでに治療中の方は主治医の判断を優先してください。
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院長: 堀 好子
(日本眼科学会認定 眼科専門医 医学博士)所属学会:日本眼科学会会員、日本眼科医会会員、日本角膜学会、 日本眼科手術学会、日本眼内レンズ屈折手術学会
視覚障害者認定医
経歴 昭和61年 岩手医科医学部 卒
平成2年 岩手医科大学大学院 卒平成3年 岩手県立大船渡病院 眼科医長
平成5年 岩手医科大学眼科助手
平成5年 ハーバード大学スケペンス眼研究所勤務
平成9年1月 東京歯科大学眼科勤務
平成9年6月 南青山アイクリニック勤務
平成20年 東京歯科大学市川総合病院勤務平成22年4月~ 池袋サンシャイン通り眼科診療所 管理医師就任
主な論文 The three-dimensional organization of collagen fibrils in the human cornea and sclera.(旧姓Komai)
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