池袋眼科/メルマガ配信原稿/豊島区池袋駅前の眼科・文京区・練馬区・板橋区・北区隣接/眼科池袋

メルマガ配信原稿

vol151. 当院で取り扱っているアレルギー検査(33項目)について
こんにちは。池袋サンシャイン通り眼科診療所です。
やっと秋らしくなってまいりました。皆様いかがお過ごしでしょうか?

今回は当院で実施している特異的IgE(MAST33アレルゲン)についてです。
IgE(MAST33アレルゲン)とは、少量の採血でスギ花粉等33種類のアレルゲン(アレルギーの元となる物質)に対するアレルギー反応があるかどうかをお調べする検査です。


・ アレルギーとは
アレルギーとは特定の物質に対する過剰な免疫反応です。免疫反応は外来の異物(抗原)を排除するために働く人間にとって不可欠な機能で、この機能がしっかりと機能しているおかげで風邪などに感染せず生活することができるのです。抗原が体内に侵入すると血液中や体液中の抗体が抗原に結合し、その複合体を白血球などが認識、処理することで抗原から体を守っています。しかし、花粉や食品など本来有害でない物質に対して抗体が過剰に反応してしまい、症状として現れてしまうのがアレルギーなのです。


・ 特異的IgE(MAST33アレルゲン)とは
アレルギーは反応の発生のしかたからI 型からW型まで分類されます。なかでもI型アレルギーはIgE 依存型と呼ばれる、IgE(免疫グロブリンE)という抗体に由来するアレルギーです。アレルギー反応がある場合には、抗原が侵入してくると血液中のIgEが白血球と抗原に結合し、ヒスタミンを分泌することで作用します。抗原が侵入してすぐにアレルギー反応が出るのが特徴で、痒みや浮腫が症状として現れやすいアレルギーです。代表的な疾患としては、蕁麻疹、PIE症候群、食物アレルギー、花粉症、アレルギー性鼻炎、気管支喘息、アトピー性皮膚炎、アナフィラキシーショックがあげられ、日常生活に無縁ではないものも多くあります。
 そこで、日常生活に密接であり陽性頻度の高い33種類のアレルゲンに対しIgEが過剰に反応するかを採血することでお調べするのが特異的IgE(MAST33アレルゲン)です。血清 0.5 mLを採血することで、以下33項目のアレルゲンに対する反応をお調べします。

特異的IgE(MAST33アレルゲン)検査キット


・検査できるアレルゲン33種
1) コナヒョウヒダニ
2) ハウスダスト
3) ネコ皮屑
4) イヌ皮屑
5) オオアワガエリ
6) ハルガヤ
7) カモガヤ
8) ブタクサ混合物
9) ヨモギ
10) スギ
11) ヒノキ
12) ハンノキ
13) シラカンバ
14) ペニシリウム
15) クラドスポリウム
16) カンジダ
17) アルテルナリア
18) アスペルギルス
19) ラテックス
20) ソバ
21) 小麦
22) ピーナッツ
23) 大豆
24) 米
25) マグロ
26) サケ
27) エビ
28) カニ
29) チェダーチーズ
30) ミルク
31) 牛肉
32) 鶏肉
33) 卵白
なお、厚生労働省により、食品の原材料表記を定められた特定原材料7品目 (エビ、カニ、卵、小麦、そば、落花生、乳) 全てが含まれています。


・検査にあたって
検査は採血が必要になるため、看護師のいる日にのみ可能で、検査には検査は3割負担の患者さんなら5000円程度の負担(実施料点数1430点、免疫学的検査判断料144点)です。採血から1週間後に医師の説明と共に結果をお渡しします。結果はアレルゲンごとに定められたルミカウントという数値によりMASTクラス0〜6に分類され、更にクラス0は陰性、クラス1は疑陽性、それ以上が陽性とわかりやすい表にしてお渡しします。陽性であるからといって必ずしも症状が出るとは限りませんが、症状の出る可能性はは高いといえます。アレルゲンが分かっていれば、その予防策も見えてきます。アレルギー性の結膜炎等でお困りの方、興味のある方は医師やスタッフまでお気軽にご相談ください

vol152. 急に何かが飛んで見えるようになったら
こんにちは。池袋サンシャイン通り眼科診療所でございます。
秋も深まり、寒い日が続きますね。
みなさんいかがお過ごしでしょうか。
今週のテーマは、「急に何か物が飛んで見えるようになったら」です。

視野の中に糸くずや虫のようなものが飛んだり浮かんでみえる症状を飛蚊症といいます。
硝子体の中の混濁物の陰を自覚するもので、空や白いものを見る時にはっきりします。目の中にあるものの陰なので、追いかけるとついてきます。
混濁物のほとんどは、水の部分が増えるのと一緒にできた硝子体線維の集まったもので、淡いものです。後部硝子体剥離がおこると、視神経の部分についていた濃い混濁が浮いてきて、はっきりとした黒い陰を自覚します。
原因
飛蚊症の原因としては、生理的なもの、老化現象によるもの、病気によるものなどいくつか挙げられます。網膜剥離や網膜剥離の原因ともなる網膜の穴が開くこと、眼底出血などの病気による飛蚊症があります。ところが硝子体に何らかの原因で"濁り"が生じると、明るいところを見たときにその濁りの影が網膜に映ります 。
症状
黒い点や虫のようなもの、または薄い雲のようなものが視野の中に見えたり、視線を動かしたとき、それが一緒に移動するように感じることもあります。
検査
検査は、眼底検査を行います。網膜に穴が開くのは網膜の周辺部が多いので、瞳孔を閉じたままでは観察が難しいため、点眼薬で瞳孔を開き、顕微鏡で立体的に観察します。この検査で硝子体や網膜の異常がほぼ分かると言われています。瞳孔を開くと4〜5時間はまぶしさが残るので、その間は車の運転はできません。

治療
網膜裂孔に対するレーザー治療は網膜にできてしまった裂孔(=亀裂)が原因となって網膜剥離に進行しないように、裂孔の周囲をレーザーによって凝固(=癒着)させてしまうために行います。従いまして、多くの場合、レーザー後も黒い点が目の前に見えるはずです。なぜならレーザーには直接黒い点を消す効果はないからです。
現在のところ、飛蚊症を消してしまう治療法はありません。
しかし飛蚊症はやがてゆっくりと薄くなり、自然と消えてしまう場合も多いので焦らないことが大切です。

●一般の方向けですので医学用語は必ずしも厳密ではありません。
●無断での記事転載はご遠慮ください。
●本文の内容は一般論の概括的記述ですので、個々人の診断治療には必ずしも当てはまりません。
すでに治療中の方は主治医の判断を優先してください。
vol153. 仮性近視について
こんにちは。池袋サンシャイン通り眼科診療所でございます。
そろそろ冬らしくなってきましたが、みなさんいかがお過ごしでしょうか。
今週のテーマは、「仮性近視について」です。

仮性近視は偽近視、学校近視ともいわれ、初期の近視の中にこの状態の方が含まれております。人間の眼の中には毛様体というピントを合わせるための筋肉があります。近くの作業を頻繁に行うと、この筋肉が過度に緊張し、遠くを見ようとしてもゆるまなくなります近くの作業を多くすると、この筋肉が過度に緊張して、遠くを見ようとしてもゆるまなくなります。この状態を調節緊張、仮性近視と呼びます。

これは成長する子どもの目の生理的変化によるもので、病的な要因によるものではありませんが、遺伝や近業(目の近くで行う作業)の多い環境の影響があるといわれています。

仮性近視のチェック
子どもの様子を観察した際に、生活のなかで集中力や落ち着きがなく、 テレビ・パソコンに近づいて見るようであればさらに以下の点に注意しましょう。
□よく目を細めている □「目が痛い、目が疲れた」と言う
□目つきが悪くなった □学習などに根気がなくあきっぽい
□見えにくい様子がある □視力が0.9以下
□よく転んだり、つまづいたりする □以前より視力低下が進んだ
これらの点にあてはまれば仮性近視が疑われる為、当院を受診することをおすすめします。

仮性近視の予防

仮性近視の予防として、ゲームする場合には時間を1日30分以内に制限し、テレビは3メートル以上離れて見ることが挙げられます。また、本を読むときには30センチ離して読むようにしましょう。

仮性近視の治療法

当院では点眼による治療をおこなっております。ミドリンM という筋肉の緊張をほぐす点眼を就寝前に行います。点眼後30分から1時間で毛様体筋の緊張は完全に取れ、その状態が5〜6時間続きます。この点眼をすると、瞳も広がり見づらくなりますが、翌朝には元に戻ります。毎日繰り返すことで、緊張しっぱなしにならない毛様体筋をつくります。そのほかでは、仮性近視の治療法としてワックという視力回復訓練機を使用します。双眼鏡のように機械の中を覗くようになっていて、遠くの景色を見たりします。遠くを見る望遠訓練によって、毛様体筋の緊張がとけます。初期の老眼対策、予防にも使われることがある機械です。
こちらの治療法を希望される方はhttp://www.shec.jp/reservation/index-ippan.htmlから
ご予約が可能です。お気軽にご相談下さい。

●一般の方向けですので医学用語は必ずしも厳密ではありません。
●無断での記事転載はご遠慮ください。
●本文の内容は一般論の概括的記述ですので、個々人の診断治療には必ずしも当てはまりません。
すでに治療中の方は主治医の判断を優先してください。
vol154. 角膜の病気
こんにちは。池袋サンシャイン通り眼科診療所です。
寒い日が続いておりますが、皆様はいかがお過ごしでしょうか。お体ご自愛くださいませ。

今週のテーマは「角膜の病気」です。

●角膜とは
人の目の黒目や茶目にあたる部分を「角膜」といいます。外から入ってくる光を屈折させて、網膜に像が結ぶのを助ける役割があります。今回は数ある角膜障害の中から、よくあるものを幾つかご紹介させていただきます。

●点状表層角膜炎
名前の通り角膜に点状の傷がついてしまう疾患です。コンタクトを長時間装用し続けたり、汚れてしまったレンズを装用することで角膜に酸素が行き渡らなくなり、傷がついてしまいます。自覚症状は痛み、充血、涙、まぶしさなどです。いつもと比較しておかしいと思う症状が出ると、この疾患を疑ってもいいでしょう。コンタクト装用者の場合はコンタクトを中止し、細菌感染しないように抗生物質の点眼薬を使用し治療します。

●角膜びらん
角膜の表面の上皮が部分的にとれた状態を「びらん」といいます。多くは外傷、異物飛入、コンタクトレンズ障害など、外的な要因で起こります。また、糖尿病(糖尿病の眼の合併症としては網膜症がよく知られているが、実は糖尿病の人では普通の人と比べて角膜の上皮が脱落しやすくなる)、角膜ジストロフィーなどの内的な要因でも起こります。症状としては眼のころつき、痛み、白眼の充血が起こります。涙もたくさん出ますが、目やにはあまり出ません。治療についてですが、症状が非常に軽い場合は感染予防の抗菌点眼薬をするだけということもあります。が、通常は抗菌薬の眼軟膏(がんなんこう)を塗布して、眼帯をします。びらんの大きさにもよりますが、通常は数日で治ります。

●角膜異物
黒目にごみなどがついたり、刺さったりすることを角膜異物といいます。早急に異物を除去し、感染を防ぐことが重要です。代表的な角膜異物のひとつに、鉄工所などでの作業中に飛び込んでくる鉄片異物があります。他に原因となる異物としては、飛んできたゴミ、植物片、小さな昆虫、砂、ハードコンタクトレンズなどさまざまな小物体があげられます。角膜は非常に痛覚が発達しているため、異物が付着した瞬間に異物感、眼痛などの症状が現れます。治療はまず異物を除去すると同時に、感染の予防を行います。角膜に刺さっている異物は、細隙灯(さいげきとう)顕微鏡下でていねいに除去する必要があります。除去後は感染を予防するために、抗菌薬の眼軟膏を入れ眼帯をつけます。汚染されている異物の場合にはとくに感染予防対策が大切です。いったん感染を起こした場合には角膜潰瘍など重い合併症に進む危険性があります。

●角膜ヘルペス
ヘルペスウィルスの感染のしかたには特徴があります。ほとんどの人が子供の頃ヘルペスウィルスに感染しています。約1割の人では結膜炎などをおこしますが、約9割の人は症状がないままで、感染に気づきません。感染後、目の奥にある三叉神経節に住み着きます。たいていの人が、その状態のまま一生を終えます。ところが、ストレス・つかれ・発熱などがきっかけとなってウィルスが目覚めて角膜の表面に出てくると、約0.05%角膜ヘルペスが発症します。他の目の病気とは異なり、よく再発することが特徴で、従って目の感染症の中で、一番失明率が高い病気です。他の人に伝染することはあまりありませんが、ウイルスに対して抗体を持っていない乳幼児に対しては注意が必要です。患者さんが自分の目を触った手で、乳幼児に感染させる可能性があります。薬による治療が中心です。処方に従って、きちんと治療を続けることが大切です。

●アカントアメーバ角膜炎
アメーバの一種であるアカントアメーバが角膜に感染して起こる病気です。非常にまれな感染ですが、角膜の感染症のなかでは最も重症です。アメーバは大変感染しにくい病原体です。正しくコンタクトレンズを使用している場合に感染することはあまりありません。しかし、いったん感染すると、診断・治療は困難を極めます。アメーバで汚染されたコンタクトレンズを使用することによって生じます。汚れたレンズや保存ケースに付着したアメーバが細菌を餌にして増殖します。このアメーバが角膜の小さな傷から中に入り込み感染します。予防としてはコンタクトレンズの使用期間を守る。決められたケア方法を守る。汚れたレンズケースは早めに取り替える。異常を感じた際には早めに眼科を受診する。眼鏡とコンタクトレンズを併用する。等があります。治療はアメーバに対する特効薬がないため、抗真菌薬を使用しますが、それに加えて感染した角膜表面を何度も削る治療を併用する必要があります。根治には何カ月もかかることがまれではありません。どうしても治らない場合は、角膜移植を余儀なくされる場合もあります。

●上記は一般的な説明です。症状が気になる方は受診の上、医師に相談して下さい。
●一般の方向けですので医学用語は必ずしも厳密ではありません。
●無断での記事転載はご遠慮ください。
●本文の内容は一般論の概括的記述ですので、個々人の診断治療には必ずしも当てはまりません。
※すでに治療中の方は主治医の判断を優先してください。
vol155. 円錐角膜について
こんにちは。池袋サンシャイン通り眼科診療所です。
朝夕冷え込む季節になりましたが、お元気にお過ごしでしょうか。

今週は円錐角膜について説明させていただきます。

円錐角膜とは
円錐角膜とは角膜が薄くなり、前方へ円錐状に突出してくる進行性の病気です。多くは両眼性で、初期の段階では診断がつきにくく乱視と診断されることもよくあります。進行の度合いは人により様々で、数ヶ月の間に進行する場合もありますが、何年もかけて進行する場合もあります。20歳前後頃まで眼鏡あるいはソフトコンタクトレンズで矯正できた視力が矯正できなくなり、眼科を受診して診断されることが多くあります。

円錐角膜の原因
現在様々な研究がおこなわれていますが、円錐角膜になる原因は解明していません。一般的には、遺伝性の病気ではないと考えられています。発症に性差(日本では男性:女性=3:1)があるため、ホルモンとの関連が推測されていますが、まだ確定しておらず、目をこするくせやアトピーとの関係が深いとも言われています。

円錐角膜の症状
円錐角膜の初期の段階では、物の見え方がぼんやりする症状が挙げられます。この段階では普通の視力低下とあまり差がなく、気づかれないこともあります。症状が進むにつれ、物が歪んで見えるようになり、眩しくて明るい場所にはいられないという人もいます。また、中には両目の視力が極端に違うという訴えもあります。このような症状が出た場合は、すぐに眼科での検査を受けるようにしましょう。円錐角膜かどうかは、細隙灯顕微鏡という角膜の検査によって判明します。

円錐角膜の治療
円錐角膜の治療には、薬、コンタクトレンズ、また手術によるものが挙げられます。
・薬による治療について
薬での治療では進行を抑える効果はなく、炎症を抑えるほか角膜を保護するものであり、積極的な治療ではありません。
・コンタクトレンズによる治療について
コンタクトレンズでの治療では病気の原因が不明なため、根治する方法はまだ見つかっていませんが、多くの場合ハードコンタクトレンズを装用することで視力を維持することができます。ごく軽度の場合は、眼鏡やソフトコンタクトレンズでも良好な矯正視力が得られることもありますが、進行すると特別なデザインのハードコンタクトレンズを装用しないと視力が得られなくなります。年に数回、コンタクトレンズのチェックと進行の有無を調べる定期検診が必要です。
・手術での治療について
円錐角膜が進行し、コンタクトレンズが使えなくなった場合は、角膜移植手術を受けます。角膜移植手術の成功率は9割以上で、移植手術の中ではもっとも良いとされています。しかし、中には手術後コンタクトレンズを装用しないと視力が得られないことや、自分の体が移植した角膜を攻撃する拒絶反応で角膜が混濁する場合もあります。どのような手術でも拒絶反応、感染、視力低下などの合併症がおこる可能性はあるので、結果が必ず保証されているというわけではないようです。
※円錐角膜の場合、突起した部分の角膜が薄くなってきますから、レーザー手術やレーシック手術などは受けられません。もし、これらの手術を受けると角膜が破れる場合があります。
(当院では手術は行っておりませんが、診察の上他院を紹介いたします。)

●一般の方向けですので医学用語は必ずしも厳密ではありません。
●無断での記事転載はご遠慮ください。
●本文の内容は一般論の概括的記述ですので、個々人の診断治療には必ずしも当てはまりません。
すでに治療中の方は主治医の判断を優先してください。

vol156. 眼の異物について
こんにちは。池袋サンシャイン通り眼科診療所です。
段々と寒さが増してきましたが、皆様いかがお過ごしでしょうか。
今週のテーマは「眼の異物」についてです

眼の異物は、大きく分けると結膜異物、角膜異物、眼内異物の3つに分けられます。

〈結膜異物とは〉
白目やまぶたの裏側にごみがついたものを結膜異物といいます。

・結膜異物の原因
砂や昆虫、コンタクトレンズなど、さまざまなものの飛入が原因でおきます。

・結膜異物の症状
異物感・充血・眼痛などの症状が出現します。異物が角膜に傷をつけ,鋭い痛みを感じることもあります。ただし、異物が下瞼の裏に入ると、瞬きで動くことが少ないので痛みを感じないこともあります

・結膜異物の治療法
結膜の異物のときは、生理食塩水などで異物を洗い流します。
まぶたの裏に異物が入っているときは、まぶたを裏がえし(反転)して、ゴミを探し出し除去します。
どちらの場合も、むやみにこすらずに眼科医に診てもらって下さい。
こすってしまうと,主に裏側のまぶたに付着してしまうことが多く,なかなかとれなくなってしまいます。その理由は,上眼瞼内の瞼結膜に溝(瞼板下溝)があり,この溝に異物が入り込んでしまうからです。


〈角膜異物とは〉
黒目にごみなどがついたり、刺さったりすることを角膜異物といいます。
早急に異物を除去し、感染を防ぐことが重要です。

・角膜異物の原因
飛んできたゴミ、植物片、小さな昆虫、砂、ハードコンタクトレンズなどさまざまな小物体が角膜についたり、ささったりします。
代表的な角膜異物のひとつに、鉄工所などでの作業中に飛び込んでくる鉄片異物があります。

・角膜異物の症状
角膜は非常に痛覚が発達しているため、異物が付着した瞬間に異物感、眼痛などの症状が現れます。
また、鉄粉異物が入ったまま放置しておくと、角膜や球結膜の異物の周りにサビの環が出来てしまいます。このサビを充分取らないと、痛みや刺激症状(球結膜充血)が続く事があります。黒目がにごってしまった場合は、若干の視力低下を招くこともあります。

・角膜異物の治療法
異物を除去し、同時に感染の予防を行います。角膜に刺さっている異物は、細隙灯(さいげきとう)顕微鏡下でていねいに除去する必要があります。
除去後は感染を予防するために、抗菌薬の眼軟膏を入れ眼帯をつけます。汚染されている異物の場合にはとくに感染予防対策が大切です。いったん感染を起こした場合には角膜潰瘍など重い合併症に進む危険性があります。


〈眼内異物とは〉
黒目や白目を通り越して眼球の中にごみが入ってしまったものを眼内異物(眼球内異物)といいます。
眼内異物では、多くの症例で外傷性白内障、網膜剥離、硝子体出血、眼内炎など多くの合併症がみられます。早期発見、早期治療が視機能を保つうえで重要になります。

・眼内異物の原因
ハンマーで石をたたいたり、ノミを使っているときに、小さな破片が目に飛入するケースが多いです。

・眼内異物の症状
外傷性白内障、硝子体出血などの合併があれば自覚症状として視力の低下、眼痛などを生じますが、異物が小さい場合などは自覚症状が乏しい場合もあるので、注意が必要です。

・眼内異物の治療法
異物の飛入した場所により治療の方法は異なってきますが、基本的には入院して、手術で異物を摘出する必要があります。その際、白内障を合併していれば白内障摘出術、網膜剥離を合併していれば網膜復位術を併用して行います。術後は異物により感染の危険があるため、抗生物質の投与を行います。感染を起こしてしまうときわめて重篤になるので、緊急手術をしなくてはいけません。
〈眼の異物注意点〉
眼に異物が入った場合は、自分でとろうとすると、なかなかとれず、無理をすると眼に傷をつけてしまう恐れがありますので早急に眼科を受診するようにして下さい。

●上記は一般的な説明です。症状が気になる方は受診の上、医師に相談して下さい。
●一般の方向けですので医学用語は必ずしも厳密ではありません。
●無断での記事転載はご遠慮ください。
●本文の内容は一般論の概括的記述ですので、個々人の診断治療には必ずしも当てはまりません。
※すでに治療中の方は主治医の判断を優先してください。
vol157. 網膜色素変性症
こんにちは。池袋サンシャイン通り眼科診療所です。
めっきり寒くなりました、体調など崩していませんか?
今回のテーマは、網膜色素変性症です。

<網膜色素変性症とは>
網膜色素変性症は目の中にあってカメラでいえばフィルムに相当する網膜に異常な色素が沈着し、光の明るさを感知する細胞が障害を受ける病気で、遺伝性、進行性の病気です。

<症状>
・ 暗いところでの見え方が悪くなる(夜盲)
・ 視野が狭くなっていることに気がつく
・ ひとにぶつかりやすくなる、
・ 車の運転で支障がでる 
・ 視力の低下や色覚異常
<原因>
この病気は視細胞や、視細胞に密着している網膜色素上皮細胞に特異的に働いている遺伝子の変異によって起こるとされています。明らかに原因となる遺伝子が解明されているのは網膜色素変性症の患者さん全体の一部でしかなく、大部分の患者さんではいまだ原因遺伝子 は不明です。網膜色素変性症の頻度は通常4,000人から8,000人に一人と推定され、欧米とほぼ同じ発症率です。
網膜色素変性の検査
 
1眼底所見目薬で瞳孔を開いて、眼底の状態を調べます。初期には、網膜の色調が乱れることによる、ゴマ塩状の眼底変化、網膜血管が細くなる所見が見られます。

2視野検査見える範囲を調べるもので、病気の進行状況を調べる重要な検査です。初期にはリング状に視野が欠ける輪状暗点や部分的視野欠損が生じます。

3蛍光眼底検査 腕の静脈から造影剤を流しながら眼底写真を撮ります。網膜の委縮が強い部分は強い蛍光が見られます。

4視力検査典型的な周辺型では病変が進行し視野が狭窄した後に徐々に視力低下が始まります。若年から水晶体の混濁するタイプの白内障を合併することが多く、白内障による視力低下をきたす場合もあります。5暗順応検査 夜盲の程度を調べる検査6網膜電図網膜に光が当たると電気的な信号が生じて、視神経を通して脳に伝わります。この電気信号を角膜上にのせた電極で調べる検査です。初期では反応が小さくなり、中期以降は反応がなくなります。<治療>
残念ながら根本的な治療法がありません。したがって現在のところ病気の進行を遅らせることが、最大の治療となります。その方法として症状の進行を遅らせる暗順応改善薬、ヘレニエン、ビタミンA、循環改善薬などの内服を処方しますが効果は証明されていません。
また屋外では強い光を避けるためサングラスの着用が最良となります。
<予後>
網膜色素変性症は、経過が長く個人差も多い疾患ですので、眼科医と相談のうえ、治療法を決めると良いと思います。また経過観察のみであっても、白内障などの合併症を起こすこともあります。よって最低、年に1回から3回くらいの定期検査は必要です。

●上記は一般的な説明です。症状が気になる方は受診の上、医師に相談して下さい。
●一般の方向けですので医学用語は必ずしも厳密ではありません。
●無断での記事転載はご遠慮ください。
●本文の内容は一般論の概括的記述ですので、個々人の診断治療には必ずしも当てはまりません。
※すでに治療中の方は主治医の判断を優先してください。
vol158 斜視とは
こんにちは。池袋サンシャイン通り眼科診療所です。
紅葉も見頃になりましたが、いかがお過ごしでしょうか。
今回のテーマは、「斜視とは」です。

斜視とは,外見上は片方の目は正しい方向を向いているのに,もう片方の目が内側や外側,あるいは上下に向いてしまい、両眼の視線が正しく目標に向かない状態のことを言います。

斜視には様々な分類があります。斜視の方向によって外斜視、内斜視、上下斜視と分類したり、またさらに常に片目が斜視の状態である恒常性斜視と、まっすぐな状態(正位といいます)と斜視の状態と両方が混在する間欠性斜視のどちらかに分けたりします。他にも、眼の筋肉が原因か否かという病因で分ける分類などいろいろあります。

斜視の原因ですが、眼球を動かす働きをする筋肉(眼筋)の調節力のバランスが悪い場合や、眼球を動かす筋肉付着部の異常がある場合、神経に異常がある場合に起こります。その他、強い遠視や近視がある場合、病気や怪我などが原因で片眼の視力低下が起こり、両眼の眼筋のバランスがくずれてしまう場合、斜視になることがあります。また、乳幼児期の弱視、強度の近視や遠視などは、正常な視機能の発達を損なうことがあり、斜視になることがあります。

治療についてですが、斜視の原因によって治療法は異なってきます。治療の方針としては、斜視で失われた両眼視機能の正常化、眼の位置のずれの矯正、斜視による視力低下の改善の三つになります。

手術を用いない治療法は、斜視用の眼鏡やコンタクトレンズなどで矯正をおこなったり、遮閉法という斜視ではないほうの眼を眼帯やアイパッチなどで覆い、斜視眼だけを使用することにより視力や筋肉を鍛える訓練方法、大型弱視鏡などの器具を使って眼そのものの機能を強化して斜視を治療する両眼視機能訓練などがあります。
手術による治療法は、眼球を動かす筋肉が正常に作動するように、手術で眼筋を縮めるなどして位置を調整します。乳幼児の場合は全身麻酔で行い、大人は局所麻酔で行う場合が多いです。

両眼視能力は乳幼児の頃から発達しはじめ、生後1歳くらいで大体でき上がり、5・6歳までには完成されます。これが育たないと遠近感などが得られにくくなります。ですから、斜視に気づいたらすぐに治療を開始することが重要となります。
(当院では手術は行っておりませんが、診察の上他院を紹介いたします。)


●上記は一般的な説明です。症状が気になる方は受診の上、医師に相談して下さい。
●一般の方向けですので医学用語は必ずしも厳密ではありません。
●無断での記事転載はご遠慮ください。
●本文の内容は一般論の概括的記述ですので、個々人の診断治療には必ずしも当てはまりません。
※すでに治療中の方は主治医の判断を優先してください。

vol159 眼瞼痙攣とボトックス
こんにちは。池袋サンシャイン通り眼科診療所です。
今年もあとわずかになり、寒さの厳しい季節になってきましたね、風邪に気をつけて暖かくしてお過ごしください。
今回のテーマは「眼瞼痙攣とボトックス」です。

眼瞼痙攣とは
まぶたの痙攣のことで、自分の意志とは関係なく筋肉に収縮が起こる病気です。初期症状がドライアイと似ているために正しい診断がつかないことも多く、そういったケースまで含めると、現在、日本でこの症状に悩んでいる人は数十万人以上に上るといわれています。このうち最も多いのが40代以降の女性、ついで中高年の男性となっています。ひどくなると眼瞼を閉じる力が続くようになり,日常生活に支障をきたすようになります
 「眼が疲れるとまぶたがピクピクする」「最近まばたきの回数が増えた」「テレビやパソコンがまぶしくて見づらい」「ドライアイの治療をしているのに、ちっとも良くならない」。そんな状態が長引いている人は、眼科で詳しく診察してもらいましょう。

これまでの治療  
 心身の安静,サングラス装用や点眼薬の使用により,ある程度症状は軽減しますが,疲労や痙攣による不快感は症状を悪化させます。対症療法として,上記以外に内服薬,顔面神経ブロック,手術などが行われていますが,原因不明のため根本的に治す治療は現在のところ確立されていません。近年では,ボツリヌス療法も広くおこなわれるようになってきました。目の周りの筋肉に緊張をやわらげるボトックス(ボツリヌストキシン)を注射する治療方法です。

ボツリヌス療法とは
ボツリヌストキシンは天然のたんぱく質でできた毒素のことです。このことから、使用をためらう方もいらっしゃいます。しかし、ボツリヌストキシンは、規定の講習実技セミナーを受講した医師が正しく使えば、決して危険な薬ではありません。
このボツリヌス療法は、現在日本では眼瞼痙攣、片側顔面痙攣、痙性斜頸のみに対して承認されている治療方法です。痙攣しているまぶたの筋肉に,痙攣を抑える作用をもつボツリヌス毒素を注射します。
ボツリヌス療法は、痙縮そのものが治るものではありませんが、治療によって症状が軽減される場合が多く効果持続期間は、通常3〜4ヶ月です。その後は徐々に効果が消えていき、眼瞼痙攣・片側顔面痙攣の症状が再び出てきます。
そのため、年に数回、繰り返しボツリヌス療法を受ける必要があります。ただし、治療の効果や治療期間は人によって異なりますので、必ずしも満足を得られるとは断言できませんが、眼瞼痙攣でお悩みの方は当院へご相談下さい。

効果と持続
治療時間も短く、翌日以降は、これまでと同じように過ごすことができます。非常に効果の高い治療方法注射後,通常3〜4カ月経過すると,眼瞼痙攣・片側顔面痙攣の症状が再び出てきます。まばたきが多くなってきた,まぶしさを感じるようになってきた,などの症状が再び出てきたら,再投与の時期となります。

副作用はあるのか
ボツリヌストキシンは、長くても数ヶ月で効果が消えてしまいます。副作用の多くはくすりの効きすぎによるもので、ほとんどは効果の消失と共になくなります。ですので安心して使うことができます。
眼瞼痙攣でお悩みの方は、一度医師に相談してみるとよいでしょう。

●一般の方向けですので医学用語は必ずしも厳密ではありません。
●無断での記事転載はご遠慮ください。
●本文の内容は一般論の概括的記述ですので、個々人の診断治療には必ずしも当てはまりません。
すでに治療中の方は主治医の判断を優先してください。
vol160 当院で行っているレーザー治療について
こんにちは。池袋サンシャイン通り眼科診療所です。
寒さが厳しくなってきましたが皆様いかがお過ごしでしょうか。
今週のテーマは「当院で行っているレーザー治療について」です。

当院で行っているレーザー治療はグリーンレーザー光凝固装置手術というものです。


〈グリーンレーザー光凝固装置とは〉
光エネルギーを用いて網膜周辺部や黄斑部の蛋白凝固や虹彩切開を行い、眼底疾患や緑内障を治療する機械です。

〈当院で主に行うレーザー治療の症状〉
・網膜裂孔
網膜の破れ目のことで将来、網膜剥離を引き起こす可能性があるため問題となります。

・網膜円孔
網膜が薄くなる状態(網膜格子状変性)が経年変化して網膜に生じるまるい穴が網膜円孔です。

・裂孔原性網膜剥離
強度近視、眼球打撲、網膜周辺部変性(網膜の傷)などが誘因となり、網膜に穴が開いて網膜裂孔が形成されると硝子体の中の水分が裂孔を通って網膜の下に潜り込み、網膜と眼球壁の接着力が弱くなり、網膜が剥がれる症状です。

・閉塞隅角緑内障
房水(眼球を満たしている体液)の出口が虹彩(角膜と水晶体の間にある膜)によってふさがれることにより排出が困難になり、房水がたまり眼圧が高くなってしまいます。


〈グリーンレーザー光凝固装置手術までの流れ〉
@ 問診
 ・どういう症状があったか、あるいは、医師の紹介状を確認します。

A レーザー照射の前に目の状態を把握します。
・矯正視力検査を測定します。
・非接触式眼圧測定にて眼圧を測定します。
・細隙灯顕微鏡検査にて眼の状態を診ます。

B 照射部位の状況やその他の眼底の状態を把握します。
・眼底検査を行います。
・眼底カメラにて眼底の写真を撮ります。

C 医師からの[手術説明書・承諾書]
 ・医師の説明(現在の病状および網膜光凝固術の必要性と今後の見込み、手術の方法(レーザー光線による網膜光凝固術)、合併症の可能性と危険性) をお聞きいただいた後、承諾書にサインをしていただきます。

D 血圧測定
・検査しても全身に問題が起きないかを調べる為に血圧を確認します。

E 散瞳薬・点眼麻酔薬点眼
・ミドリンP点眼液という目薬を点眼し、散瞳します。大体20分程度でまぶしくなります。
(ミドリンP点眼液をさす回数、まぶしくなる時間は個人によって異なります。)

・手術の際、痛みのないようにベノキシールという点眼麻酔薬を数回点眼します。

F 手術
・手術では、レーザーを照射する度に、「ピー」という音が聞こえるだけで、痛みはほとんど伴いません。疾患の状態にもよりますが、手術自体は10〜20分程度で終わります。手術は予備検査の日に予約をとって後日とするのが普通ですが、緊急性があれば、すぐに手術することもございます。
・手術は患者様の症状にあったレンズを眼に入れ行います。この際、スコピゾル眼科用液というジェル状の液体をレンズにつけ潤滑剤として使用します。

G 手術後
・手術後は眼についたスコピゾル眼科用液を生理食塩水で洗い流し、もう一度診察に入って頂きます。


〈術後の経過について〉
術後は、経過観察が必要です。基本的には、手術日より、数日〜1週間以内に、再度眼底検査を受けていただきます。その後は、数ヶ月〜半年、もしくは、1年に1回程度の定期検査が必要となります。
患者様の状態によって、経過観察、定期検査の周期は異なりますので、必ず医師の指示に従うようにして下さい。




●上記は一般的な説明です。症状が気になる方は受診の上、医師に相談して下さい。
●一般の方向けですので医学用語は必ずしも厳密ではありません。
●無断での記事転載はご遠慮ください。
●本文の内容は一般論の概括的記述ですので、個々人の診断治療には必ずしも当てはまりません。
※すでに治療中の方は主治医の判断を優先してください。
前ページへ

                                                                                                 

       
 メルマガ登録ページへ