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メルマガ配信原稿

vol.96 市販のおしゃれ用カラーコンタクトレンズについて
こんにちは、池袋サンシャイン通り眼科診療所でございます。
9月に入っても引き続き暑い日が続いております。熱中症など、体調管理にはお気をつけ下さい。
今回のテーマは「市販のおしゃれ用カラーコンタクトレンズについて」です。

カラーコンタクトとは
カラーコンタクトは、眼科医の処方が必要な「高度管理医療機器」として扱われているものと、処方が不要な「雑貨(おしゃれ用カラーコンタクトレンズ)」として扱われているものの、2種類に分類されます。

おしゃれ用カラーコンタクトとは
ファッションで使用する度なしのカラーコンタクトを指します。市販で販売されており、雑貨として扱われています。これらは厚生労働省の認可を受けていないため、薬事法の対象外で安全性も保証されていません。そのため、眼障害を起こしたケースが多く報告されています。

おしゃれ用カラーコンタクトの眼障害
雑貨であるおしゃれ用カラーコンタクトレンズは、着色されていない透明なコンタクトレンズでも起こるケア不足や取り扱いの不注意に加え、素材品質問題(酸素の透過性が低い)、色素の流出、破損や粗悪な成型などの良質ではない製品による眼科トラブル、長時間の使用で角膜が薄くなるなどの可能性があります。
国民生活センターの商品テストによると、ある種のおしゃれ用カラーコンタクトレンズを30分装用
すると、角膜の表面に傷がついていることが確認され、保存液などにつけた実験では、色素、チタンやアルミニウムが溶け出すことが明らかになりました。

また、眼の形状に合わない、眼のコンディションに合わないものを使用した場合、眼に傷をつけ、そこから細菌・ウイルスが浸入して、眼障害を引き起こすこともあります。
これを放置しておくと、アカントアメーバー角膜炎、角膜潰瘍などの症状を引き起こし、最悪の場合失明に至ります。

カラーコンタクトレンズを安全に使用するには
カラーコンタクトレンズは、着色されていない透明なコンタクトレンズに比べて、眼障害の発生率が高いことが報告されているので、あまり薦められるものではありません。
しかしながらどうしてもカラーコンタクトを使用するのであれば、処方箋を必要とする高度管理医療機器のカラーコンタクトレンズを使用しましょう。
高度管理医療機器であるコンタクトレンズは品質保証体制の設備が確立されたメーカーにより製造されています。そして処方箋には、処方されたレンズデータ(ベースカーブ・度数など)により目の形状に合うレンズを特定しますし、装用者の眼のコンディションを確認した病院や医師の名前も表記されます。
カラーコンタクトを使用する場合は、通常は透明なコンタクトレンズあるいは眼鏡を使用し、カラーコンタクトは必要なときに使用する、それもなるべく短時間に限って使用するようにしましょう。
大切な眼を守るためにも、適切な選択と行動をしましょう。


●一般の方向けですので医学用語は必ずしも厳密ではありません。
●無断での記事転載はご遠慮ください。
●本文の内容は一般論の概括的記述ですので、個々人の診断治療には必ずしも当てはまりません。
すでに治療中の方は主治医の判断を優先してください。
vol.97 頭痛と眼科疾患の関係
こんにちは、池袋サンシャイン通り眼科診療所でございます。
夏の暑さも少し和らいできましたね。夏の疲れが出る時期なので、お体にはお気をつけ下さい。
今回のテーマは「頭痛と眼科疾患の関係」です。

原因不明の頭痛で、悩まされることはありませんか?
頭痛には様々な種類があります。大きく分けて症候性頭痛と機能性頭痛に分けられます。症候性頭痛は、脳腫瘍、クモ膜下出血、あるいは慢性硬膜下血腫など、腫瘍や出血のような器質的な異常があっておこるものです。機能性頭痛は、偏頭痛、群発頭痛、緊張型頭痛があります。その中でも、緊張型頭痛は一般における有病率が30〜78%の範囲とされ、もっとも多いタイプの頭痛です。このように様々な頭痛の中には、眼疾患が原因の為に起こる頭痛も数多くあります。

■頭痛の症状により発見される眼疾患
・急性閉塞隅角緑内障 … 水晶体と虹彩後面が接触して虹彩からの房水の流出が妨げられて突然起こる緑内障です。突如激しい頭痛、目の痛み、腹痛、嘔吐などの症状が出ます。激しい頭痛などによる症状から脳疾患などと疑われやすく、対処が遅れると一晩でも失明の危険があります。薬物療法ですぐに眼圧を下げ、その後、レーザー治療や外科的手術で再び発作が起こらないように房水の流れをよくする治療を行います。
・ 視神経炎 … 片眼に、数日〜1週間くらいの間に進行する、比較的急激な視力低下で発症します。見ようとする部位が見えない中心暗点を示すこともあります。また、眼を動かすと眼の奥が痛むことが特徴的です。
・閃輝性暗点症 … 目の前が暗くなって、ちらちらする光が見え、そのあとに頭痛を伴います。脳循環障害が原因で起こる場合があるので注意が必要です。
・眼精疲労 … 目の奥が痛み、ときに頭痛、肩こり、吐き気なども伴います。度の合わない眼鏡を使用していたり、老視の初期などで無理な近業作業を行った場合などに起こることがあります。緑内障や白内障でも眼性疲労が出現することがあり注意が必要です。最近は、特にパソコンなどを使用する機会が増えたため、これが原因の眼精疲労が増えています。その他、全身疾患に伴うもの・心因性のもの・環境によるものなど、眼精疲労をもたらす要因は非常に多岐にわたっています。
原因を特定し、それが発見されれば排除することが必要です。眼鏡が合わない場合は作り直したり、目の病気が発見されれば治療したりします。パソコンを使用する機会の多い人は、適度な休息を取りながら行うことが非常に大切です。ビタミン剤の配合された点眼薬や内服薬が有効である場合があります。

*他にも眼疾患が原因で起こる頭痛は数多くあります。
眼疾患が原因の頭痛だと思うようであれば、一度医師にご相談ください。


●一般の方向けですので医学用語は必ずしも厳密ではありません。
●無断での記事転載はご遠慮ください。
●本文の内容は一般論の概括的記述ですので、個々人の診断治療には必ずしも当てはまりません。
すでに治療中の方は主治医の判断を優先してください。
vol.98 ドライアイとコンタクトレンズ
こんにちは。池袋サンシャイン通り眼科診療所です。

記録的に長かった猛暑もそろそろ終りを告げようとしていますが、皆様はいかがお過ごしでしょうか?

今週のテーマは「ドライアイとコンタクトレンズ」についてです。

コンタクト使用者に多いドライアイ
ドライアイ(角膜乾燥症、乾性角結膜炎)は、涙の量が足りなくなったり、涙の成分が変化することによって、目の表面に障害(傷)が生じる目の病気です。
空調で乾燥しがちなオフィス等でパソコンを長時間使用している人などに発生する事が多い疾患ですが、コンタクトレンズ使用者は特に発生頻度が高くなると言われています。
一説にはコンタクトレンズ使用者の約4割がドライアイとも言われています。

なぜコンタクトレンズ使用者にドライアイが多いかについては、以下の理由が考えられています。

@涙の循環が阻害される
目の表面にはまばたきの度に新鮮な涙が運び込まれています。しかしコンタクトレンズで角膜に蓋をした状態になると、まばたきによる涙の循環率はぐっと低下し、ハードコンタクト装用時では裸眼の約20%、ソフトコンタクト装用時では約2〜3%に低下します。

Aコンタクトレンズによって涙が奪われる
現在、コンタクトの主流となっているソフトコンタクトレンズはレンズ自体が一定の水分を含んでいます。レンズに水を含ませることによってレンズの柔らかさを保っています。ところが装用後、時間がたつとレンズに含んでいる水分が蒸発していきます。するとレンズは目の表面から涙を奪って水分量を保とうとします。そのためソフトレンズは長時間装用すると乾燥感が強くなります。

B角膜の知覚が鈍くなる
コンタクトレンズは角膜上に載せて使いますが、使い始め当初は異物感を感じても、使っているうちに慣れてきて異物感が少なくなってきます。これが逆に角膜の異物に対する知覚を低下させ、涙の量が減ったり、質が変化します。それに併せてまばたきの回数も減ってしまいます。パソコンなどの画面を見続けるとまばたきが少なくなる事が知られていますが、コンタクトレンズを付けていると、よりまばたきの回数が減る可能性があります。

ドライアイ以外の疾患にも罹りやすくなる
目の乾きやすい人がコンタクトを使った場合、ドライアイ以外にも様々な疾患や障害が発生しやすくなります。
・ 角膜表面の傷が広がる⇒角膜炎や角膜潰瘍等
・ 酸素や栄養分を運ぶ力が下がる⇒角膜血管新生、角膜内皮障害等
・ 細菌やアレルギーに対する抵抗力が下がる⇒細菌性結膜炎、アレルギー性結膜炎等
・ 潤滑液としての働きが下がる⇒角膜びらん、表層角膜症等

ドライアイとアレルギー性結膜炎の相関関係
コンタクト使用者はレンズに汚れや花粉等が付着する事が多くなるため、アレルギー性結膜炎や巨大乳頭性結膜炎を起こすリスクが高くなりますが、それらの結膜炎にかかると炎症のため涙を目の表面に溜めておく事が難しくなるためドライアイを誘発しやすくなります。
逆にドライアイの人は、涙による異物に対する目の防御機能がもともと低下しているため、アレルギー性結膜炎などに罹りやすいと考えられています。
アレルギー性結膜炎に罹った事を契機にドライアイとなるケースや、軽度のドライアイだった人がアレルギー性結膜炎によって重症化するケースもあります。ドライアイとアレルギー性結膜炎などの疾病は相関関係にあると考えられています。

ドライアイに向いたコンタクトレンズとは
ドライアイの場合、本来ならコンタクトレンズよりもメガネの方が良いと考えられますが、コンタクトレンズを選ぶ場合、乾燥感を抑えられるもので、かつアレルギー性結膜炎などの相関関係にある疾病を考慮すると汚れにくいものがベストという事になるかと思います。

@ ハードコンタクトレンズ
ハードコンタクトレンズは、レンズ自体の含水率がほとんど0となっています。ソフトコンタクトレンズと比べ目から涙を奪う心配がほとんどないと言えます。また角膜上の涙に浮いた状態で装用するためソフトレンズよりも涙液の循環が良い点も目の乾燥を抑える上では有効です。
ただし、数年間使い続けるため、日ごろのケアが悪いとレンズが汚れてしまい、ドライアイから他の症状に繋がる可能性が高くなるので注意が必要です。

A 低含水ソフトコンタクトレンズ
ソフトコンタクトレンズをレンズに含まれる水の量で分けると、含水率50%以上の高含水タイプと含水率50%以下の低含水タイプの2つになります。
高含水タイプは柔らかいため付け始めの装用感が良いのですが、もともとの水の量が多い分、時間がたった時に蒸発する水の量も多くなり、それだけ多くの涙がレンズに奪われる形になります。
低含水タイプはソフトレンズの中では乾きにくく汚れにくいといったメリットがありますが、レンズ越しの酸素透過率がやや低めのため、長時間装用する事が多い人の場合、目の負荷が高くなる可能性があります。
シリコンハイドロジェルという新しい素材のレンズの場合、低含水でありながら、酸素の透過率が従来の素材のものより3倍程度高く、長時間装用でも安心なレンズとなっています。

1dayタイプのシリコン素材がベスト
ドライアイの場合、ハードコンタクトも良いのですが、汚れを考えると、1日ごとに使い捨てる低含水のソフトコンタクトレンズがベストと考えられます。衛生面では1dayタイプのソフトコンタクトレンズが一番です。
コンタクトレンズの装用時間が1日平均12時間以上になる人が多い事を考えると、酸素透過性の高いシリコン素材のものが安心です。1dayタイプのシリコン素材のコンタクトは現状ではジョンソン&ジョンソン社の「1dayアキュビュー・トゥルーアイ」のみとなっています。

ドライアイの方に向いたコンタクトレンズといっても目の状態によりますので、必ず眼科で受診の上、コンタクトレンズを処方してもらうようにしてください。
vol.99 酸素不足はどうして良くないの?
こんにちは。池袋サンシャイン通り眼科診療所です。
少しずつ肌寒くなってきましたが、皆様はいかがお過ごしでしょうか。お体ご自愛くださいませ。

今週のテーマは「酸素不足はどうしてよくないの?」です。

● 眼に酸素が行き渡らないと危険?
= 酸素不足の眼は角膜の機能が低下してしまいます =
眼の角膜には血管が無く、内側から栄養分を取り、涙液を介して空気中の酸素を取り入れて呼吸しています。酸素不足により角膜細胞中の新陳代謝のバランスが崩れると、角膜の1番上の細胞(角膜上皮細胞)が剥がれやすくなり、細菌が感染しやすくなることや、角膜内皮細胞の数の減少、また、酸素を取り込もうと角膜の周囲から中央に向けて血管が侵入し、充血するなどの症状が現れます。角膜内皮細胞は、眼球内部の水分が角膜に溜まりすぎるのを防いでいます。しかし、あまりにも細胞が減少すると角膜に水分が侵入してきます。これを「角膜浮腫」といい、透明だった角膜は白く濁ってしまい急激に視力が低下してしまいます。


● どんな人に酸素不足が多い?
= コンタクトレンズを長時間装用している方は注意が必要です =
目を閉じているときは、目を開いているときに比べ酸素供給量が3分の1に減少します。コンタクトレンズにより角膜の表面が覆われると、涙液中の酸素が不足し、角膜は酸素不足に陥ります。したがって、角膜より大きいソフトコンタクトレンズをしている方が、角膜より小さいハードレンズをしているよりも、角膜はより酸素不足の状態に陥っているということになります。酸素不足に陥った角膜は傷つきやすく、また感染症を起こしやすくなります。ハードレンズでは1回のまばたきでレンズと角膜の間の涙液は約15〜20%が交換され、ソフトコンタクトレンズでは約1%です。ただし、近年はソフトコンタクトレンズにも裸眼の方と同等な位、酸素が行き渡るシリコーンハイドロゲル素材のものが発売されています。


● 酸素不足への治療とは?
= コンタクトの装用時間を見直しましょう =
充血を改善するために目薬を使うと、血管が収縮して一時的に良くはなりますが、収縮したことで、さらに酸素や栄養の届きが悪くなり、また血管が伸びる、と言う悪循環に陥ります。充血は目薬での対処よりコンタクトレンズの装着時間を短縮するなどコンタクトの使い方を見直しましょう。血管の侵入が著しい場合には、酸素透過性のよいシリコーンハイドロゲル素材のソフトレンズやハードコンタクトレンズに変更する、眼鏡に変更することをお勧めします。


● 角膜の状態を確認するには?
= 角膜内皮細胞の検査をしましょう =
角膜は5層構造になっており、角膜内皮細胞とは角膜の一番内側の細胞です。この細胞は1ミリ平方あたり2500〜3000個が平均とされています。角膜内皮細胞はコンタクトレンズの装用による過度の酸素不足や、けがなどでその数が一度減少すると、再生する能力がないため細胞は増えることはありません。このことからコンタクトレンズの定期検査には欠かせない検査と言われています。また、白内障やレーシック手術の前後にも大切な検査です。

当院には角膜内皮細胞の検査をするスペキュラーマイクロスコープを置いています。検査自体は5分ほどで終わり、すぐに結果が出ます。簡単な検査ですので是非受けて頂く事をお勧めします。

また当院では、近年主流となりつつある、酸素が裸眼の方と同等な位行き渡る、シリコーンハイドロゲル素材のソフトコンタクトレンズも積極的に処方しております。
vol.100 目薬の正しい点し方
こんにちは。池袋サンシャイン通り眼科診療所です。

日増しに秋の深まりを感じる今日このごろですが、いかがお過ごしでしょうか。

今週のテーマは「目薬の正しい点し方」です。
正しい点眼方法は?
まず、手を石けんできれいに洗いましょう。次に、顔を上に向け、人さし指で下まぶたを引いて、目やまつ毛に直接触れないように、下まぶたに1滴滴下します。目の真ん中に点眼する必要はありません。その後静かにまぶたを閉じます。あふれた点眼薬は、清潔なガーゼで拭き取ってください。人間の目は1滴以下の目薬しか入りませんので、よく効かせようと思って一度に何滴もつけることは意味がありません。
複数の目薬はどうやってつける? 
複数の目薬が処方された場合、どのような順番で目薬をさせばいいのでしょうか?一部の特殊なケースを除いて、目薬はどのような順序で使っても大丈夫です。ただし、目薬をつけた直後に、すぐ次の目薬をつけるのは避けてください。何故なら、前の目薬が流れ出てしまい、十分な効果が得られなくなってしまうからです。5分程度間隔を空けて点眼するように心がけましょう。
コンタクトレンズ装用中に目薬を点したい時は?
装用中に乾燥感を感じる時には、防腐剤を含まない人工涙液を点眼するのがよいでしょう。ソフトコンタクトレンズでその他の目薬を使用する場合は、薬の成分がレンズに浸透し、変形・変色したり、レンズに残留した薬の成分が目に影響を与えたりすることもあるので注意が必要です。診察時に、レンズの上から点して良いものか否か確認するのもよいでしょう。

●一般の方向けですので医学用語は必ずしも厳密ではありません。
●無断での記事転載はご遠慮ください。
●本文の内容は一般論の概括的記述ですので、個々人の診断治療には必ずしも当てはまりません。
すでに治療中の方は主治医の判断を優先してください。
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