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メルマガ配信原稿

vol.81 コンタクトレンズと眼鏡の見え方の違いについて
こんにちは、池袋サンシャイン通り眼科診療所です。

若葉の鮮やかな季節となりましたが、皆様いかがお過ごしでしょうか。

今週のテーマは
「コンタクトレンズと眼鏡の見え方の違いと、それぞれのメリットデメリット」

★コンタクトレンズと眼鏡の見え方の違いについて

 コンタクトレンズは常に角膜上の光点にレンズを通して見ているので、歪みなどはありませんが、
眼鏡はレンズの度数により網膜に結像される大きさに差が出るため、物の大きさが小さく見えたりゆがんで見えることがあります。

★コンタクトレンズの見え方の特徴(メリット)
①眼鏡と比べ視野が広い
コンタクトレンズは210°。眼鏡は120°となっており視野が広くなります。
②プリズム作用がほとんどない
視線とレンズの光学中心があわないとき、物が実際の位置よりずれて見えることを
プリズム作用といいます。コンタクトレンズの場合プリズム作用は視線とレンズの
光学中心が合わないときに起こりますが、コンタクトレンズは一般的には微少です。
③収差がほとんどない
レンズを通して物を見るとき、見ている像が実際の像と完全に相似せず、多少
見え方がずれます。この形のずれを収差といいます。通常はコンタクトレンズの
中心が視軸から1~2ミリ以上外れることはなく、またレンズの後面(内面)は
涙によって収差が減少するため、例外もありますが、コンタクトレンズの方が
眼鏡に比べすっきり見えます。
④左右の度数の差が大きくても、眼鏡に比べてしっかり見える
眼鏡矯正の場合は左右レンズの度数の差を添うよう管の不良や違和感のために
球面度数の差を2.00D以上つけにくいのですが、コンタクトレンズの場合は
それ以上差をつけても違和感なく装用することが可能です。
⑤円錐角膜、不正乱視などの矯正が可能である
円錐角膜、不正乱視、強弱度乱視は、コンタクトレンズを装用すると角膜とレンズのすきまが涙でうまり、
眼鏡では矯正が難しい場合でも矯正が出来ます。

★コンタクトレンズのデメリット
①ごみが目に入ると痛い(ハードコンタクトの場合)
②眼球に負担がかかる
③ランニングコストがかかる
④外れた時に探すのが困難
⑤メンテナンスを怠ると眼を傷つける危険性がある

★コンタクトレンズのハードレンズ・ソフトレンズの違い
○ハードレンズについて
*素材:堅い
*装用感:異物感あり、慣れるまで時間がかかる
*矯正効果:近視、遠視、乱視の全ての矯正に優れている
*レンズ汚れの付着:少ない
*レンズの耐用年数:長い(1年~3年)
*装用中のレンズの紛失、脱落:やや多い(スポーツには不向き)

○ソフトレンズについて
*素材:柔らかい
*装用感:異物感が少ないので非常に良い
*矯正効果:矯正能力はハードに比べて劣る
*レンズの汚れの付着:多い
*レンズの耐用年数:種類により様々(1日、2週間、1年半程度)
*装用中のレンズの紛失、脱落:少ない(激しいスポーツも可)   
  
★眼鏡のメリット
①取り外しが簡単で衛生的
②コンタクトレンズに比べ装用時間の制限が無い
③長時間装用しても乾燥、充血など眼疾患のリスクが低い
④コンタクトと比べ、酸素不足による角膜への負担がない


★眼鏡のデメリット
①レンズの外側が見えたないため視界が狭い
②調整が良くないと、フレームで目頭などが圧迫され、痛くなることがある
③レンズが曇る
④レンズの中心と、レンズの周辺部では見え方の違いがある
⑤スポーツをする時に不便

コンタクトレンズ、眼鏡にはそれぞれのメリットデメリットがありますので、
眼の状態やライフスタイルに合ったものを選択することが大切です。

●上記は一般的な説明です。症状が気になる方は受診の上、医師に相談して下さい。
●一般の方向けですので医学用語は必ずしも厳密ではありません。
●無断での記事転載はご遠慮ください。
●本文の内容は一般論の概括的記述ですので、個々人の診断治療には必ずしも当てはまりません。
※すでに治療中の方は主治医の判断を優先してください。


vol.82 色覚異常
色覚異常とは、
色の見え方・感じ方が、多くの色覚正常といわれる人とは異なっている状態をいいます。そのほとんどが先天性のものです。
人間の網膜には、視細胞という細胞があり、視細胞は、錐体細胞と杆体細胞という2つの細胞に分かれます。
錐体細胞は赤錐体・緑錐体・青錐体と3種類あり、色や物の形を感じ、この3種類の組み合わせで、
さまざまな色を感じることができるのです。杆体細胞は明暗を感じる細胞で、色や物の形を見分けるのにはあまり関係ありません。
この錐体細胞のいずれか、あるいは全てが欠損したり不完全で起こる色の感じ方の異常を色覚異常と言います。
錐体は、光の波長のどのあたりに強い感度を持つかによって、3種類に分類されます。

<種類>
全色盲…色覚異常のなかでも最も程度が強く、1色型色覚と分類されています。
全色盲では視力も0.1程度と非常に弱いことが多く、一般の人には普通の明るさと感じる程度でもまぶしく感じてしまったり、
自分の意志ではなく勝手に眼球が振動してしまうといった色覚以外の問題もあります。近視などとは違い網膜の問題なので、
眼鏡などで視力の矯正ができません。明る過ぎる環境ではさらに視力が低下する可能性があるため、サングラスなどを使用します。
赤緑色覚異常…色覚異常者の中で、この赤緑色覚異常が多く、赤と緑の区別がつきにくいという症状です。
網膜の錐体神経のうちの赤錐体系か緑錐体系の異常により発生し、赤の識別がしにくい場合には第1色覚異常、
緑の識別がしにくい場合には第2色覚異常と分類されます。
青黄色覚異常…青錐体系に異常のあるものは第3色覚異常と分類されます。
網膜の錐体神経のうち青錐体系の異常により起こるもので、一般の健常者であっても青錐体系の数は少なく、
この錐体神経はあまり使用していないため、生活を送る上での支障は全くといって良いほどありません。
おもに緑が青っぽく、黄色が白っぽく見えるようになるといわれています。
後天性色覚異常…原因は様々ですが、主なものを挙げると白内障、緑内障、網膜病変、視神経病変、
大脳性病変などの病気の症状の一つとしてだけでなく、心因性要因や視覚中枢の加齢による変化なども後天性色覚異常の原因として挙げられます。
<当院での検査>
当院にて使用される検査表は、石原式色覚異常検査表によるもので、広く国際的にも使われている検査方法です。
色覚異常がある方にわかりにくい色の組み合わせを使って描かれた表(主に数字)を読み取ってもらい、色覚異常の有無を調べます。
参照…http://www.ikec.jp/contents.html
<治療>
先天性のものは遺伝子に異常があって起こるものであり、進行・治癒するということはありません。
後天性のものは、疾患の症状の一つとして起こってくるので、原疾患の病状に伴って、増悪もしくは軽快します。
青黄異常と赤緑異常が混在しますが、青黄異常の方が強く出る傾向にあります。
これは赤錐体系よりも青錐体系の方が障害を受けやすく、回復しにくいためといわれており、
元疾患の治癒によって赤緑異常は改善しても、青黄異常だけが残ってしまうこともあります。

●上記は一般的な説明です。症状が気になる方は受診の上、医師に相談して下さい。
●一般の方向けですので医学用語は必ずしも厳密ではありません。
●無断での記事転載はご遠慮ください。
●本文の内容は一般論の概括的記述ですので、個々人の診断治療には必ずしも当てはまりません。
※すでに治療中の方は主治医の判断を優先してください。



vol.83 夜盲症
こんにちは池袋サンシャイン通り眼科診療所です。
少しずつ夏らしくなってきますね。
今回のテーマは「夜盲症」です。

「夜盲症」(やもうしょう)とは、夜になると視力が著しく衰え、目がよく見えなくなる病気です。俗に「とり目」ともいわれています。
明るいところから暗いところに入ると、すぐには何もみえませんが、しばらくすると暗さに慣れて、まわりがみえてきます。これを暗順応といいます。暗いところではたらく網膜の細胞に異常があり、この暗順応が障害され、暗いところや夜、みえにくい状態を夜盲症[とり目]といいます。

<分類・原因>「夜盲症」には先天性夜盲症と後天性夜盲症にわかれます。
先天性夜盲症には進行性先天性夜盲症・非進行性先天性夜盲症があり、大きく2つのグループに分けられます。1つは、幼児期に始まって、徐々に進行し、視野狭窄をともなって、末期には視力も低下する網膜色素変性症や白点状網膜症などです。もう1つは、幼児期から夜盲症があっても、進行せず、明るいところでの視力や視野は一生正常な、小口病や眼底白点症などです。原因は不明ですが、遺伝傾向があり、血族結婚の家系によくみられます。
後天性夜盲症にはビタミンA欠乏症のほかに、眼底疾患[網脈絡膜炎、眼球鉄錆症など]にともなうものがあります。現代では食生活が戦後以前に比べて良くなっていますので、あまり多くは発症する事がありません。


<症状>

一般に明るい環境での視力に比べて暗い場所での視力は落ちますが、その落ち方が健常な場合と比べて極端に落ちます。夜や暗いところで、みにくく感じます。視野障害や視力障害をともなうと、ものにつまずいたり、ぶつかりやすくなります。

<検査>
眼底検査により、その特異的な眼底所見から診断可能ですが、網膜電位検査、暗順応検査や視野検査などによって診断されます。

<治療方法>
ビタミンA不足によるものは、ビタミンA投与により治りますが、先天性のものをはじめ、ほとんどの夜盲性疾患には、確実な治療法はありません。夜盲症の網膜は光刺激に弱いので、屋外作業をひかえたり、遮光めがねを使用したりします。また職種の転換や中途失明に対する配慮も必要となります。

夕方から急に目が見えなくなってきたら、早めに眼科の受診をお勧めいたします。

●上記は一般的な説明です。症状が気になる方は受診の上、医師に相談して下さい。
●一般の方向けですので医学用語は必ずしも厳密ではありません。
●無断での記事転載はご遠慮ください。
●本文の内容は一般論の概括的記述ですので、個々人の診断治療には必ずしも当てはまりません。
※すでに治療中の方は主治医の判断を優先してください。
vol.84 円錐角膜
こんにちは、池袋サンシャイン通り眼科診療所です。
梅雨の季節になりました。皆様いかがお過ごしでしょうか。
今週のテーマは「円錐角膜」です。

円錐角膜とは、角膜が薄くなり前方に突出してくる病気です。視力が低下したり見え方にゆがみが生じます。進行の度合いは人により様々で、数ヵ月の間に進行する場合や何年もかけて進行する場合があります。

<原因>
まだ不明な点の多い疾患であり、原因が解明されていません。遺伝性疾患という認識は低いといわれています。経過もさまざまで予後を名言することが難しい傷病です。

<症状>
角膜が前方に不整に突出したために、角膜がレンズとしての役割をはたすことができなくなった状態です。物が変型して見え、二重に見えたり眩しく見えたりします。角膜の変性を起こす状態として最も多いものであり、思春期に発見されることが多い傷病です。

<治療>
初期段階では軽度の乱視矯正が入った眼鏡で十分ですが、症状が進むにつれて眼鏡では十分な視力を保つことができなくなります。ほとんどの場合、ハードコンタクトレンズを用いることで日常生活や車の運転などに支障はでませんが、症状が重くなると手術の必要性もでてきます。

<注意すべきこと>
典型的な初発症状として、物が少しぼけてみえることがあります。早めに眼科医に相談しましょう。コンタクトレンズを使用する場合、年に数回は、コンタクトレンズのチェックと円錐角膜の進行の有無を調べる目的で、定期検査を受けるのがよいでしょう。

●一般の方向けですので医学用語は必ずしも厳密ではありません。
●無断での記事転載はご遠慮ください。
●本文の内容は一般論の概括的記述ですので、個々人の診断治療には必ずしも当てはまりません。
すでに治療中の方は主治医の判断を優先してください。

vol.85 赤ちゃんの視力と見え方の発達
こんにちは。池袋サンシャイン通り眼科診療所です。

そろそろ梅雨入りの時期となりますが、皆様はいかがお過ごしでしょうか。夏とはいえ梅雨寒などで体調を崩しやすいので、お体ご自愛くださいませ。

今週のテーマは「赤ちゃんの視力と見え方の発達」についてです。

赤ちゃんの視力は大人と違い通常の視力測定ができません。そのため、PL法など縞模様に赤ちゃんが反応したかどうか等で判定するようになっています。

赤ちゃんも眼球自体は大人に近いものを持っていますが、視覚野などの脳の発達がまだ未熟なために視覚としてはっきりと認識できないと言われています。そのため強度の近視に近い状態となっていると考えられています。

妊娠24週前後~⇒体内にいる時点ではまだ視覚と呼べるものは持っていませんが、まぶしいなどの光に対する感覚は持っていると考えられています。

出産直後⇒新生児の視力は一般に0.01~0.02くらいと考えられています。出産後数ヶ月はしっかりとした視力はまだ持っていません。

生後3~4ヶ月頃⇒この時期からだんだんと焦点が合うようになってきます。視力は0.04~0.08程度と考えられています。

生後6ヶ月~8ヶ月頃⇒視力発達が著しい時期。視力は0.1程度になっています。生後8ヶ月頃から目の機能がさらに発達して立体視ができ、奥行き、上下左右、自分と物との距離などもかなり正確に把握できます。
この時期、斜視などの問題があると弱視になりやすいので注意が必要です。

1歳頃⇒0.2~0.25

1歳半⇒0.4

2歳⇒0.5~0.6

3歳⇒0.8~1.0(67%が1.0)

4歳⇒1.0(76%が1.0)

その後、6~7歳頃で視力はほぼ確立されると考えられています。

赤ちゃんや幼児の視力測定は、当院を含め一般の眼科では難しい事が多いのですが、うちの子は大丈夫なのか気になる親御さんもいらっしゃるかと思います。
以下に親御さんで注意できる点を挙げておきます。

・ 赤ちゃんの場合、動くものに関心を示すかどうか。
・ 幼児の場合、テレビや絵本などに関心を示すか
・ 片目を手で隠すと嫌がるか
・ フラッシュ撮影で、フラッシュの反射光が瞳の中心以外の所にある(斜視の可能性)。
・ 瞳の大きさが左右異ならないか。形は丸形に近いか。
・ 光を非常に嫌がらないか
・ 瞳が白っぽかったり、光ったりしていないか


子供の視力に関して、テレビゲームや悪い姿勢での読書等が眼に良くないといった事が良く言われます。
ピントの調節や近視化を考えると、対象物を眼に近づけすぎたり、画面を見続ける事は一般論としては良くないと思われますが、実際にどの程度悪影響があるかははっきりしない面があります。そのため一概に眼に悪いとは言い切れないのですが、少なくとも「良い影響を与える」事は考えられないため、やはり正しい姿勢と明るい環境での読書や、時間を限ってのテレビゲームなどは奨励されてしかるべきかと思われます。

●上記は一般的な説明です。症状が気になる方は受診の上、医師に相談して下さい。
●一般の方向けですので医学用語は必ずしも厳密ではありません。
●無断での記事転載はご遠慮ください。
●本文の内容は一般論の概括的記述ですので、個々人の診断治療には必ずしも当てはまりません。
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