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| vol.83 夜盲症 |
| こんにちは池袋サンシャイン通り眼科診療所です。 少しずつ夏らしくなってきますね。 今回のテーマは「夜盲症」です。 「夜盲症」(やもうしょう)とは、夜になると視力が著しく衰え、目がよく見えなくなる病気です。俗に「とり目」ともいわれています。 明るいところから暗いところに入ると、すぐには何もみえませんが、しばらくすると暗さに慣れて、まわりがみえてきます。これを暗順応といいます。暗いところではたらく網膜の細胞に異常があり、この暗順応が障害され、暗いところや夜、みえにくい状態を夜盲症[とり目]といいます。 <分類・原因>「夜盲症」には先天性夜盲症と後天性夜盲症にわかれます。 先天性夜盲症には進行性先天性夜盲症・非進行性先天性夜盲症があり、大きく2つのグループに分けられます。1つは、幼児期に始まって、徐々に進行し、視野狭窄をともなって、末期には視力も低下する網膜色素変性症や白点状網膜症などです。もう1つは、幼児期から夜盲症があっても、進行せず、明るいところでの視力や視野は一生正常な、小口病や眼底白点症などです。原因は不明ですが、遺伝傾向があり、血族結婚の家系によくみられます。 後天性夜盲症にはビタミンA欠乏症のほかに、眼底疾患[網脈絡膜炎、眼球鉄錆症など]にともなうものがあります。現代では食生活が戦後以前に比べて良くなっていますので、あまり多くは発症する事がありません。 <症状> 一般に明るい環境での視力に比べて暗い場所での視力は落ちますが、その落ち方が健常な場合と比べて極端に落ちます。夜や暗いところで、みにくく感じます。視野障害や視力障害をともなうと、ものにつまずいたり、ぶつかりやすくなります。 <検査> 眼底検査により、その特異的な眼底所見から診断可能ですが、網膜電位検査、暗順応検査や視野検査などによって診断されます。 <治療方法> ビタミンA不足によるものは、ビタミンA投与により治りますが、先天性のものをはじめ、ほとんどの夜盲性疾患には、確実な治療法はありません。夜盲症の網膜は光刺激に弱いので、屋外作業をひかえたり、遮光めがねを使用したりします。また職種の転換や中途失明に対する配慮も必要となります。 夕方から急に目が見えなくなってきたら、早めに眼科の受診をお勧めいたします。 ●上記は一般的な説明です。症状が気になる方は受診の上、医師に相談して下さい。 ●一般の方向けですので医学用語は必ずしも厳密ではありません。 ●無断での記事転載はご遠慮ください。 ●本文の内容は一般論の概括的記述ですので、個々人の診断治療には必ずしも当てはまりません。 ※すでに治療中の方は主治医の判断を優先してください。 |
| vol.84 円錐角膜 |
| こんにちは、池袋サンシャイン通り眼科診療所です。 梅雨の季節になりました。皆様いかがお過ごしでしょうか。 今週のテーマは「円錐角膜」です。 円錐角膜とは、角膜が薄くなり前方に突出してくる病気です。視力が低下したり見え方にゆがみが生じます。進行の度合いは人により様々で、数ヵ月の間に進行する場合や何年もかけて進行する場合があります。 <原因> まだ不明な点の多い疾患であり、原因が解明されていません。遺伝性疾患という認識は低いといわれています。経過もさまざまで予後を名言することが難しい傷病です。 <症状> 角膜が前方に不整に突出したために、角膜がレンズとしての役割をはたすことができなくなった状態です。物が変型して見え、二重に見えたり眩しく見えたりします。角膜の変性を起こす状態として最も多いものであり、思春期に発見されることが多い傷病です。 <治療> 初期段階では軽度の乱視矯正が入った眼鏡で十分ですが、症状が進むにつれて眼鏡では十分な視力を保つことができなくなります。ほとんどの場合、ハードコンタクトレンズを用いることで日常生活や車の運転などに支障はでませんが、症状が重くなると手術の必要性もでてきます。 <注意すべきこと> 典型的な初発症状として、物が少しぼけてみえることがあります。早めに眼科医に相談しましょう。コンタクトレンズを使用する場合、年に数回は、コンタクトレンズのチェックと円錐角膜の進行の有無を調べる目的で、定期検査を受けるのがよいでしょう。 ●一般の方向けですので医学用語は必ずしも厳密ではありません。 ●無断での記事転載はご遠慮ください。 ●本文の内容は一般論の概括的記述ですので、個々人の診断治療には必ずしも当てはまりません。 すでに治療中の方は主治医の判断を優先してください。 |
| vol.85 赤ちゃんの視力と見え方の発達 |
| こんにちは。池袋サンシャイン通り眼科診療所です。 そろそろ梅雨入りの時期となりますが、皆様はいかがお過ごしでしょうか。夏とはいえ梅雨寒などで体調を崩しやすいので、お体ご自愛くださいませ。 今週のテーマは「赤ちゃんの視力と見え方の発達」についてです。 赤ちゃんの視力は大人と違い通常の視力測定ができません。そのため、PL法など縞模様に赤ちゃんが反応したかどうか等で判定するようになっています。 赤ちゃんも眼球自体は大人に近いものを持っていますが、視覚野などの脳の発達がまだ未熟なために視覚としてはっきりと認識できないと言われています。そのため強度の近視に近い状態となっていると考えられています。 妊娠24週前後~⇒体内にいる時点ではまだ視覚と呼べるものは持っていませんが、まぶしいなどの光に対する感覚は持っていると考えられています。 出産直後⇒新生児の視力は一般に0.01~0.02くらいと考えられています。出産後数ヶ月はしっかりとした視力はまだ持っていません。 生後3~4ヶ月頃⇒この時期からだんだんと焦点が合うようになってきます。視力は0.04~0.08程度と考えられています。 生後6ヶ月~8ヶ月頃⇒視力発達が著しい時期。視力は0.1程度になっています。生後8ヶ月頃から目の機能がさらに発達して立体視ができ、奥行き、上下左右、自分と物との距離などもかなり正確に把握できます。 この時期、斜視などの問題があると弱視になりやすいので注意が必要です。 1歳頃⇒0.2~0.25 1歳半⇒0.4 2歳⇒0.5~0.6 3歳⇒0.8~1.0(67%が1.0) 4歳⇒1.0(76%が1.0) その後、6~7歳頃で視力はほぼ確立されると考えられています。 赤ちゃんや幼児の視力測定は、当院を含め一般の眼科では難しい事が多いのですが、うちの子は大丈夫なのか気になる親御さんもいらっしゃるかと思います。 以下に親御さんで注意できる点を挙げておきます。 ・ 赤ちゃんの場合、動くものに関心を示すかどうか。 ・ 幼児の場合、テレビや絵本などに関心を示すか ・ 片目を手で隠すと嫌がるか ・ フラッシュ撮影で、フラッシュの反射光が瞳の中心以外の所にある(斜視の可能性)。 ・ 瞳の大きさが左右異ならないか。形は丸形に近いか。 ・ 光を非常に嫌がらないか ・ 瞳が白っぽかったり、光ったりしていないか 子供の視力に関して、テレビゲームや悪い姿勢での読書等が眼に良くないといった事が良く言われます。 ピントの調節や近視化を考えると、対象物を眼に近づけすぎたり、画面を見続ける事は一般論としては良くないと思われますが、実際にどの程度悪影響があるかははっきりしない面があります。そのため一概に眼に悪いとは言い切れないのですが、少なくとも「良い影響を与える」事は考えられないため、やはり正しい姿勢と明るい環境での読書や、時間を限ってのテレビゲームなどは奨励されてしかるべきかと思われます。 ●上記は一般的な説明です。症状が気になる方は受診の上、医師に相談して下さい。 ●一般の方向けですので医学用語は必ずしも厳密ではありません。 ●無断での記事転載はご遠慮ください。 ●本文の内容は一般論の概括的記述ですので、個々人の診断治療には必ずしも当てはまりません。 |
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